日本のアパート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/24 06:10 UTC 版)
階数的には木造、軽量鉄骨造の構造上の制限により2階建てなどの低層住宅が多い。マンションには低層住宅、中高層住宅、高層住宅、もしくは超高層住宅があり、階数による区別はないが、一般的な概念としては中高層住宅、高層住宅の住宅用途の建物をマンションと呼ぶ場合が多い。 建物規模、敷地規模および戸数の観点から前項の一般的な概念によるマンションに比べてアパートは2〜3階建ての小規模・低層が多く、建築設備的にエレベータが設置されたアパートは稀である。こうした傾向は日本の法令上、3階建て住宅には構造計算書の提出が義務付けられており、建設に際して2階建て以下とは明確なハードルが存在すること(4号特例)から、木造2階建て以下で初期投資や家賃を安く抑えるか、3階建て以上で鉄骨造、鉄筋コンクリート造などより高付加価値な物件とするかの判断が分かれることによる。 建築基準法上はマンションと同じ共同住宅に区分されるもののほか、2階建以上でも長屋住宅に区分されるものがあり、両者は共有通路の有無で異なる(共有通路を経なければ各戸に入れないのが共同住宅)。 やや高級な集合住宅を「コーポラス」、略して「コーポ」と称し差別化することもあったが、近年では使い分けが曖昧になっている。 関西地方ではかつて、水まわりの独立したアパートのことを文化住宅と呼称した。 近年では、いわゆる「マンション」について「コンドミニアム」(略称「コンド」)という用語が用いられることも増えている。また、アパートにIoTを搭載した「スマートホーム」も話題になっており、アパートの先進化が進んでいる。
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