古馬との対戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 22:49 UTC 版)
夏は休養のため放牧に出され、9月に帰厩。緒戦には神戸新聞杯(菊花賞トライアル)に出走すると、追い込み一辺倒であった従来のレース運びとは異なり、中団から抜け出しての勝利を収めた。競走後、距離やコース適性などを考慮の結果、次走にはクラシック最後の一冠・菊花賞ではなく、古馬相手となる天皇賞(秋)への出走が選択された。戦後に天皇賞(秋)が3歳馬に開放されて以降、日本ダービー優勝馬が菊花賞を回避して天皇賞に向かうのは、史上初めての例であった。天皇賞(11月2日)では、牝馬の二強とされていたウオッカ、ダイワスカーレットと対戦。戦前は「三強対決」と注目を集め、当日は両馬に次ぐ3番人気に支持された。レースでは神戸新聞杯と同じく中団からレースを進め、最後の直線で差し脚を見せたが、ウオッカ、ダイワスカーレットから僅差の3着に終わった(競走詳細は第138回天皇賞を参照)。 次走には、陣営が天皇賞前から「秋の最大目標」と明言していたジャパンカップに出走。天皇賞で敗れたウオッカらを抑えて1番人気に支持され、レースではスローペースで推移するなか、中団からやや後方の17頭中12-13番手を進み、最後の直線では出走馬中で最速となる上がり3ハロン33秒8の末脚を繰り出すも、早めに先頭に立ったスクリーンヒーローに及ばず2着に敗れた。 年末のグランプリ競走・有馬記念は回避し、この競走を最後にシーズンを終える。当年のJPNサラブレッドランキングでは、3歳馬として歴代4位タイとなる121ポンド(芝Lコラム)の評価で首位に据えられ、ワールド・サラブレッド・ランキングでも総合33位に付けた。翌1月にはJRA賞最優秀3歳牡馬に満票(300票)で選出され、授賞式の席上で、昆は来春のローテーションと、春のGI勝利を前提とした来秋のフランス・凱旋門賞への出走プランを明かした。
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