古典サンスクリットとは? わかりやすく解説

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古典サンスクリット

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/03/13 02:52 UTC 版)

シュローカ」の記事における「古典サンスクリット」の解説

シュローカはアヌシュトゥブ(anuṣṭubh)ともいう。ヴェーダのアヌシュトゥブに由来するが(ヴェーダの韻律参照)、ヴェーダのものとは音節数はおなじだ韻律異なっている。アヌシュトゥブとは「追って賛美すること」という意味であり、ヤースカのニルクタによればガーヤトリーという8音節3句からなる詩節にもう1句追加しているためにこう呼ばれる西洋古典詩と同様に脚韻踏まず音節数と音節の長短のみが規定されている。短母音で終わる音節が短い(軽い)音節であり、長母音二重母音子音で終わる音節長い(重い)音節である。 なお、音節境界単語境界一致しない。したがって短母音で終わる音節複数の子音が後続するとその音節長いみなされるし、短母音+子音後ろ母音が続くとその音節は短いとみなされるシュローカでは句の前半長短どちらでもよいため作詩が容易である。 短を「u」長を「-」どちらでもよいものを「+」で表すと、典型的なシュローカは以下のような形式になる。 + + + + u - - + |+ + + + u - u + |+ + + + u - - + |+ + + + u - u + || すなわち、奇数句では第7音節長く偶数句では短い。2句めの終わりにははっきりした切れ目があり(サンディがそこで切れる)、16音節からなる詩行を2回くりかえした二行連考えることもできる。 各句の前半4音節長短規定されていないが、何でもいいわけではなく、 第2音節第3音節の少くともひとつ長くなければならない偶数句では第3音節と第4音節短長形式であってならない。 という制約がある。 以上述べたのはパティヤー(pathyā)という通常形で、奇数句にはほかに以下の4つのヴィプラー(vipulā)という許容形がある(「/」はカエスーラ。1番目の第2・3音節はパティヤーと同様に短短であってならない)。 1. + + + - u u u + 2. + - u - - u u +3. + - u - -/- - +4. + + + -/- u - + マクドネルによると、カーリダーサの2580の奇数句のうち9割ちかい2289句がパティヤーであり、ヴィプラーは1番目が116句、2番目が89句、3番目が85句、4番目が1句だった。

※この「古典サンスクリット」の解説は、「シュローカ」の解説の一部です。
「古典サンスクリット」を含む「シュローカ」の記事については、「シュローカ」の概要を参照ください。

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