參河國始犬頭糸語とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 參河國始犬頭糸語の意味・解説 

參河國始犬頭糸語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/04 22:42 UTC 版)

犬頭神社」の記事における「參河國始犬頭糸語」の解説

三河国は『延喜式』巻二十主計寮 上において十二国並上糸に含まれるなど古くから養蚕盛んな地として知られ、錦・綾・羅などの織物や「頭糸」と呼ばれる上質生糸を調として朝廷納めていた。『今昔物語集』の「參河國始犬頭糸語」に語られる物語おおよそ以下のようなのである三河国郡司2人の妻養蚕をさせていたが、がみな死んでしまった本妻元には夫も訪れなくなり、家は貧しくなった。ある日桑の葉に1匹のついているのを見つけて飼うことにしたが、飼っていた白がそれを食べてしまう。一匹のために打ち殺す訳にもいかない嘆き悲しんでいると、くしゃみをした白鼻の穴から2本の糸が出てきた。この糸は引いて引いても出続けて四五千両ばかり巻き取ったところで、糸は巻き尽くされたが倒れて死んでしまった。妻はこれを仏の助けだったに違いない思い桑の木根元埋葬したある日、たまたま夫が訪ねて来たところ、荒れた家の中には様に白く光り輝く大量生糸と、それを扱いかねた妻が一人座っていた。話を聞いた郡司は仏の加護がある人を粗末に扱った自分悔いて新しい妻の元に通わずに本妻の家に留まったという。埋めた桑の木には沢山のがついて素晴らしい糸が採れた。この話を国司伝えたところ朝廷にも報告されこの後には「頭」という糸を三河国から納めることになり、この糸で天皇衣服織られたという。 なお、神社埋められの頭を勧請して「犬頭神社」と号したといい、名の千両献納した頭糸二千両に基因するという。また、一説にはこの糸を東上(現・豊川市東上町)にて籰を繰り足山田村(現・豊川市足山田町)で機を織って伊勢神宮献納したといい、「赤引糸」と呼ばれたこの糸については『令義解』にも言及がある。その糸に千両価値があるとして名を千両としたとされ、東上氏神籰繰神社足山田村氏神服織神社号するという。

※この「參河國始犬頭糸語」の解説は、「犬頭神社」の解説の一部です。
「參河國始犬頭糸語」を含む「犬頭神社」の記事については、「犬頭神社」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「參河國始犬頭糸語」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「參河國始犬頭糸語」の関連用語

1
90% |||||

參河國始犬頭糸語のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



參河國始犬頭糸語のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの犬頭神社 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS