南西方面艦隊長官の交代と輸送計画
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「多号作戦」の記事における「南西方面艦隊長官の交代と輸送計画」の解説
玉船団(第二次輸送船団)が作戦中の10月30日、及川軍令部総長は豊田連合艦隊長官に対し「一 聯合艦隊司令長官ハ第一輸送戦隊ヲシテ第六十八旅団ノ比島方面作戦輸送ヲ実施スベシ」「二 基隆ニ於テ陸軍SS艇五隻ヲ第一輸送戦隊司令官ノ指揮下ニ入ル」という指示を与えた(大海指第483号)。11月1日、南西方面艦隊司令長官は三川軍一中将から大川内傳七中将に交代、大川内中将は第十三航空艦隊司令長官と第三南遣艦隊司令長官を兼務した。同日、軍令部次長伊藤整一中将、軍令部第一課長山本親雄少将、航空担当源田実大佐はクラーク基地に到着し、現地部隊と打ち合わせをおこなった。11月4日、南西方面艦隊は第三次から第七次までの輸送作戦実施計画を発令した(NSB電令作第31号)(部隊・指揮官・兵力の順に表記)。第三次輸送部隊と第四次輸送部隊は11月6日のマニラ出撃を予定していた。 第三次輸送部隊 第二警戒部隊 第二水雷戦隊司令官早川幹夫少将 駆逐艦4隻 第二護衛部隊 先任指揮官 掃海艇1隻、駆潜艇1隻ほか 第二船団 先任指揮官 低速輸送船4隻・泉兵団(第26師団の一部、兵站部隊) 第四次輸送部隊 第一警戒部隊 第一水雷戦隊司令官木村昌福少将 駆逐艦6隻 第一護衛部隊 第七護衛船団司令官 海防艦4隻 第六船団 先任指揮官 高速輸送船3隻(玉船団を輸送した3隻)・泉兵団 第五次輸送部隊 第三護衛部隊 第二十一駆逐隊司令 駆逐艦2隻 第七船団 先任輸送艦長 第一輸送戦隊所属輸送艦6隻(11月5日マニラ着予定)、第68旅団 第六次輸送部隊 第四護衛部隊 第一輸送戦隊司令官 駆逐艦3隻 第八船団 第一輸送戦隊司令官所定 陸軍SS艇・輸送艦2隻(11月7日マニラ着予定)、第68旅団 第七次輸送部隊 第九船団 陸軍側所定 陸軍SS艇・輸送艦2隻、第68旅団
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