南北アメリカ大陸への移動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/13 08:05 UTC 版)
「アメリカ大陸史」の記事における「南北アメリカ大陸への移動」の解説
約300万年前に鮮新世に新北区(北米)と新熱帯区(南米)の間にアメリカ大陸間大交差がおきた。 アメリカ大陸に最初に入った人々集団の到着時期については多くの議論が行われてきた。一般に最初の移動者はベーリング陸橋を渡って北アメリカ大陸に到着したアジア・ノマド(遊牧民)と考えられている。20世紀の大半で科学者達はアメリカ大陸における最初の文化がクローヴィス文化であると考え、その遺跡は13,500年前のものとされていた。 最近の考古学調査による発見によって、この移動には多くの波があり、そのうちの幾つかは紀元前4万年に遡ると言われている。チリ南部のモンテベルデ遺跡での発見は、紀元前12.500年にはすでに南アメリカ大陸南部に人間が居たことを示している。その他パレオ・インディアンの初期人工物が北アメリカ大陸でも南アメリカ大陸でも見つかってきた。放射性炭素年代測定法に拠っても、クローヴィスの遺跡とされるものよりも前と識別された幾つかの考古学遺跡については結論が出ていない。 科学的証拠はアメリカ大陸先住民とシベリア東部の民族とを結びつけている。アメリカ大陸の現代先住民は北アジアの民族と、諸言語、血液型の分布、およびDNAのような分子データによって反映される遺伝情報で結びつけられている。学説ではエスキモーやその関連民族は別にもっと後の時代、おそらく西暦5世紀か6世紀頃に、シベリアからカナダに氷河を渡って到着していたとしている。
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