十二貫野用水
![]() 山田新水路 |
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疏水の概要 |
■疏水の所在 富山県黒部市・宇奈月町の両市町に連なる地域現在面積233ha ■所在地域の概要 富山県東部に位置する黒部市・宇奈月町の両市町にかかわる地域で、県東部の中核的な工業都市と相まって、秘境黒部の観光都市でもある。平成18年4月には合併が計画されており、工業・観光・農業と調和のとれた都市形成が行われつつある。人口は併せて4万4千人である。 ■疏水の概要・特徴 十二貫野用水は、今から約170年前の頃、天保の大飢饉が続く中加賀藩の命を受けた当時の先覚者「椎名道三」により、藩直営の事業として用水の開削を実施した。当時の技術では考えられない工法等を取り入れ、黒部川の支流尾の沼谷に水源を求め、延長約23㎞の開削を約2年間の工期で見事に完成し通水がなされた。黒部市・宇奈月町の台地の開拓であり、水路も断崖絶壁の山腹を縫 う難工事であり、随所に隧道等が取り入れられている。また、支線用水路には谷間を通水するため、逆サイフォンの原理が取り入れられ今日も語り継がれている。現在の用水は、昭和50年より県営かんがい排水事業として、管水路及びトンネル工法等により延長も約19 ㎞ とショートカットし、維持管理の節減に努力し、平成16年度に完成を見ている。 |
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