萩原中央用水
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疏水の概要 |
■疏水の所在 岐阜県下呂市萩原町東部を受益とする水路11km、受益104ha ■所在地域の概要 岐阜県の飛騨南部に位置する下呂市。日本3大名湯「下呂温泉」として有名であり、典型的な中山間地域農業が展開されている。 ■疏水の概要・特徴 萩原町中央用水は、元禄5年飛騨三郷村が幕府により検知されその頃から開削され漸次これが拡張されてきたもので、明治時代に現在の宮田字三称尾389番地に「いのこ堰」により飛騨川をせき止め取水した。大正5年12月に飛騨川左岸に制水門を設け、受益面積104haをかんがいする目的で総延長13kmの用水路として計画され、組合員557名の私費(当時の金額で15万円)を投じて、大正13年4月までの8年の歳月を要して建設された疏水です。その後、取水部がダム建設により変更となり、現在の延長11kmとなりました。それまで、かんがい水に苦しんだ寒村が、美田と変わり、下呂市の主要な農業生産地となっています。 昭和28年岐阜県小坂町に中部電力東上田発電所の貯水ダムが設置され、下流に位置する本用水の取水口は常時渇水となることが明白となり、中部電力との協議により東上田発電所の導水路から必要水量を放水し幹線水路に流入させている。 また、山腹水路の特徴として山の崩壊を留める機能を有しており、その多目的機能の発揮が地域の防災に有用であると認められつつある。 |
固有名詞の分類
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