医薬品の分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 00:52 UTC 版)
日本の医薬品は次のように分類される(動物用医薬品を除く)。 医療用医薬品 - 医師等によって使用されまたはこれらの者の処方箋もしくは指示によって使用されることを目的として処方される医薬品。対面販売が必要。2000年9月、販売名の命名方法が統一され、既存製品の販売名も代替新規申請扱いで変更された。2015年には日本国内の医薬品生産額の約88%を占めていた処方箋医薬品医師等の処方箋がなければ、一般の者は購入できない医薬品。入手するには診療所等医療機関を受診し、医師または歯科医師の処方箋が必要になる。 処方箋医薬品以外の医療用医薬品処方箋医薬品同様、処方箋に基づく薬剤の交付を原則としているが、2005年の通達で条件を満たせば処方箋がなくても処方箋医薬品以外の医療用医薬品を購入することができるようになった。ただし一般の薬局では一般向けの零売を自粛しているため、処方箋なしの販売はいわゆる零売薬局のみの扱いになる。 薬局製造販売医薬品 - 承認許可を取ることで薬局の調剤室での製造が認められる製剤。2014年6月12日からの改正でインターネット販売が原則として解禁された。 OTC医薬品いわゆる大衆薬や市販薬のことで、購入時に医師の処方箋が必要ない医薬品である。2015年には日本国内の医薬品生産額の約12%を占めていた。 要指導医薬品 2014年6月12日からの改正で新設された区分で、リスク分類で「副作用等により日常生活に支障をきたす程度の健康被害が生ずるおそれがある医薬品のうち、その使用に関して特に注意が必要で、新しく市販された成分等を含むもの」と定義される医薬品。要指導医薬品は対面販売によらなければならない。 一般用医薬品医師の処方箋がなくとも購入可能な医薬品。インターネット上でも、2014年以降は購入が可能となった。一般用医薬品はリスクの高い方から、第一類・第二類・第三類の3種に分類されている。 第一類医薬品 リスクが高く、薬剤師による販売と、販売時の利用者への書面の交付が義務づけられている。 第二類医薬品 リスクがやや高く、登録販売者でも販売が可能で、販売時の利用者への書面の交付は努力義務となっている。 第三類医薬品 リスクが比較的低く、登録販売者でも販売が可能で、販売時の利用者への書面の交付は不要である。
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医薬品の分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/18 14:56 UTC 版)
薬物の分類には、ATC分類(解剖治療化学分類法:Anatomical Therapeutic Chemical Classification System)を含めて様々な分類法がある。
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