加工道具
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 14:42 UTC 版)
「斧」ヨキとも。体力と技術が必要。木の繊維に従い割り裂けるよう、刃が厚くなっている。スウェーデンやフィンランド、ドイツ製品も輸入されている。伐採用や製材用の斧は刃が薄いので、薪割りすれば刃が台無しになる。 「割矢・金矢(わりや・かなや)」薪割り専用の鉄製くさびのことで、2本1組で使用されることが多い。2本を交互に鉄ハンマーなどで叩いていくと、次第に割れていく。斧に比べて安全かつ身体への負担が少ない方法。くさびの上部にスライドハンマーを設置したタイプもある。 「スプリッターコーン」ユニコーンスプリッターとも。円錐型の大きなドリルを回転させて、木材を割り広げていく、単純な方式のスプリッター。 「スプリッター」ログスプリッターまたはファイヤーウッドスプリッターとも。エンジンやモーターで油圧を発生させ、薪をくさびに押し付けて割る機械。発生する圧力をt(トン)で表す(tが低い物では、広葉樹を割るだけの力がない)。薪割りの重労働に耐えうる者が少ない山村では、数軒で薪割り機を共同使用している例もある。 「プロセッサー」ログプロセッサーまたはファイヤーウッドプロセッサーとも。スプリッターの前に、マル鋸やチェンソーの玉切り装置を付加した物。薪をトラックに積載するベルトコンベアを備えたものも多い。据え置き式、トレーラー式、重機式、トラクター後部設置式などがある。北欧と北米に多くのメーカーがある。
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