加工食品の多用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 03:47 UTC 版)
沖縄では、缶詰や冷凍食品などの利用頻度が非常に高く、これらの加工食品や添加物等に対する抵抗感も少ない。「ポーク」というと本土では通常の豚肉を指すのに対し、沖縄では缶詰のポークランチョンミートのことを指す。また上述したように生鮮魚介類の消費量は極めて低いが、逆に魚類缶詰消費量は他府県を圧倒して日本一となっている。これは食品の鮮度を保ちにくい気候、本土に比べ流通面で不利な立地、そして低所得者層の多さなどに起因するもので、離島に行けばさらにこの傾向が顕著となる。 このため、海に囲まれた島であるにもかかわらず、県民にとってもっとも身近で日常的な魚は本土産の冷凍サンマやツナ缶であり、また国産豚肉よりも冷凍の輸入肉、ポーク缶の消費量が圧倒的に多いという逆転現象が起こっている。こうした傾向が男女共に日本一高い肥満率や、平均寿命の急激な低下の一因となっている可能性がある。
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