創風会所属の能楽師たち
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「花よりも花の如く」の記事における「創風会所属の能楽師たち」の解説
渡会直継(わたらい なおつぐ) 匠人と同世代の能楽師。謹厳実直な性格で、周囲からは煙たがられつつも、芸事に対する姿勢の厳しさで一目置かれる存在。 渡会直角(わたらい なおずみ) 渡会直継の息子。内弟子として連雀に住込み修行中。父の厳格さを敬遠して京都の大学に進学、能からも一時遠ざかるが、ニューヨークで左右十郎シテ、憲人ツレにより演じられた『恋重荷』を見て能楽師を志す。大学卒業後に相葉左右十郎に弟子入りしたので楽より年上だが弟弟子に当たる。 英語が堪能で頭の回転も速い現代っ子。また合理的な思考方法の持ち主であり、左右十郎門下で飾り帯の仕舞い方が統一されていない点を臆せずに指摘したこともある。 彩紀が気になるらしく、何かにつけ積極的に声をかけている様子。憲人に「目が可愛い」と言われてコンタクトにするといった素直な一面も。 森澤楽(もりさわ がく) 憲人の弟弟子。内弟子として連雀に住込み修行中。父親も創風会所属の能楽師、森澤陸。子方時代の後に奈良県に引っ越したため能から遠ざかっていたが、高校卒業後に戻ってきて内弟子となる。 髪は生まれつきの茶髪。子方時代は黒く染めて隠していたものの、諸事情から中学を境に地毛で通すと決意。能楽師の道に進む時にはそれが議論の種となったが、理解者を増やし、ゆっくりと受け入れられていった。 性格は寡黙で大人しく、やや天然でマイペース。語彙数が少ないのと天然ボケとが相俟ってトンチンカンな受け答えをすることもしばしば。その一方で他人の気持ちを察して行動することも上手い。 ある場所にいる時、その場所にかつて存在した人間の「思い」が感じられるという不思議な能力を持つ。その不思議な力は幼い頃からあり、心配した両親の依頼でとある僧によって封じられた(正確には左目だけで見た時のみはっきり見えるようになった)。 直角と同じように彩紀が気になるらしいが、思うように声をかけられないでいる様子。なお、彼女が赤子の頃から姿を幻視しており、ずっと気になっていた少女が兄弟子の実妹と知って困惑している節もある。 五十嵐陽一(いがらし よういち) 若手の能楽師で憲人の先輩に当たる。宮本芳年・白石航らと若手の会「暁光会」設立。芳年を「人気者」と評する。 石井安貴(いしい やすたか) 創風会所属の能楽師。憲人の弟弟子で楽・直角の兄弟子に当たる。 岩村栗太郎(いわむら くりたろう) 創風会所属の能楽師「岩村さん」の息子で子方。予知能力のようなものがあり絵に描いたことが現実に起こる、ハゲを治す力を秘めた手を持っているなど、不思議な少年。
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