初期の音速測定とは? わかりやすく解説

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初期の音速測定

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/30 06:21 UTC 版)

音速」の記事における「初期の音速測定」の解説

1627年フランシス・ベーコン著書』の中で、音速測定する方法について書いた寺院尖塔ろうそく持った人を立たせ、ろうそく前にヴェールを置く。そして、鐘を打つと同時にヴェール取り除かせる観測する人は尖塔から1マイル離れた野原にいて、ろうそくの光が見えた時間鐘の音が聴こえた時間の差を、自分脈拍使って測る。 ただしベーコン自分ではこの方法を試していない。音速初め測定した人物として名前が挙げられるのは、ピエール・ガッサンディあるいはマラン・メルセンヌである。 ガッサンディ1635年大砲の音を利用して音速毎秒478メートル計算した。またガッサンディは、古代から伝えられていた「高い音は速く伝わる」という説を否定し音速音の高低強弱によらず一定であり、また風速にも影響されない主張した(ただし音速風に影響されないというのは現代から見ると誤り)。 メルセンヌ音響学に関する書『普遍的和声』(1636,1637)を著しその中で砲声利用して音速求め測定について記した。これはベーコン提唱したのと同じ測定法である。メルセンヌはこの測定法によって、音は空気中を毎秒230トアズ(448メートル)の速さ伝わり、その速さ音の種類風向きなどに依存しないという結果得たメルセンヌはこの結果から、音波地球一周するのにかかる時間21時間5(2/3)分と計算して最後の審判の日に天使吹き鳴らすトランペットの音は「約10時以内地球上いたるところ聞きとられるであろう」と記したメルセンヌはさらに、自らが音を発して、その音が壁に反射して返ってくるまでの時間計るという方法試みている。この測定では、音の速さ毎秒162トアズ(316メートル)という結果得た砲声での測定異なる値となったが、メルセンヌ最終的に砲声実験得た毎秒230トアズのほうを音速値として採用している。

※この「初期の音速測定」の解説は、「音速」の解説の一部です。
「初期の音速測定」を含む「音速」の記事については、「音速」の概要を参照ください。

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