出世稲荷神社_(京都市)とは? わかりやすく解説

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出世稲荷神社 (京都市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/15 11:57 UTC 版)

出世稲荷神社

本殿(移転前)
所在地 京都府京都市左京区大原来迎院町148
位置 北緯35度7分0.6秒 東経135度49分53秒 / 北緯35.116833度 東経135.83139度 / 35.116833; 135.83139 (出世稲荷神社)座標: 北緯35度7分0.6秒 東経135度49分53秒 / 北緯35.116833度 東経135.83139度 / 35.116833; 135.83139 (出世稲荷神社)
主祭神 宇迦之御魂命
創建 天正15年(1587年)
例祭 4月8日
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出世稲荷神社(移転前)

出世稲荷神社(しゅっせいなりじんじゃ)は、京都市左京区にある神社である。宇迦之御魂命稲荷神)を祭神とする。

歴史

元は豊臣秀吉聚楽第の邸内社として創建されたものである。豊臣秀吉は幼いころから稲荷神を信仰しており、天正15年(1587年)に造営した聚楽第にも稲荷神を勧請した。翌年、後陽成天皇が聚楽第に行幸し、稲荷社に参拝したときに、立身出世を遂げた秀吉に因んで「出世稲荷」の号を授けたという。聚楽第取り壊しの後も元の場所に鎮座していたが、寛文3年(1663年)に二条城西方の千本通沿い(千本旧二条付近、京都市上京区千本通竹屋町下ル)に遷座した[1]。この地は平安京大内裏の大極殿入口にあった、応天門の跡地と比定されている。

出世開運の神として大名・公家から庶民までの崇敬を受けた。江戸時代後期には庶民が寄進した300本を超える鳥居が立ち並んでいたという[1]

近代に入ると千本通界隈が映画興行の街として繁栄したため、牧野省三尾上松之助が鳥居を寄進した[2]

地域に氏子がないこと、文化財指定がないことなどから、老朽化した社殿の維持・修復が困難となり、境内地を売却。2012年(平成24年)6月に京都市上京区より左京区大原に移転した[1]

電停名・バス停留所名

移転前、上京区に所在していた頃は、京都市電千本線の最寄りの停留所名に「出世稲荷前」が用いられ、市電廃止後も京都市営バスのバス停名として引き継がれていた。

左京区への移転後、ダイヤ改正までは「出世稲荷前」の名称が変更されなかったが、2013年春季のダイヤ改正にて京都市交通局京都バス西日本ジェイアールバスの各社局は停留所名を「千本旧二条」と改めた[3]

祭事

  • 1月:元旦 歳旦祭 一年の無事平穏を祈るお祭
  • 2月:節分祭 厄除け・魔除け・災難除けのお祭 豆まき(福銭入り)・ひいら木授与 出世神楽奉納
  • :初午祭 五穀豊穣・商売繁盛のお祭
  • 4月:出世稲荷大祭 広くご神徳を賜るお祭
  • 6月30日:大祓祭 罪・穢れを払うお祭
  • 11月8日:火焚祭 秋の収穫に感謝するお祭
  • 12月31日:大祓祭 罪・穢れを払うお祭
  • :除夜祭 無事一年間を過ごし得たことに感謝するお祭

アクセス

脚注

  1. ^ a b c 出世稲荷、大原へ移転 老朽、資金難で - ウェイバックマシン(2012年6月8日アーカイブ分)(オリジナル:出世稲荷、大原へ移転 老朽、資金難で”. 京都新聞 (2012年6月8日). 2013年1月30日閲覧。
  2. ^ 京都いんふぉ 千本通かいわい”. 京都新聞 (2008年3月8日). 2013年1月30日閲覧。
  3. ^ 「千本旧二条」にバス停名変更 京都市交通局、神社移転で - ウェイバックマシン(2013年1月29日アーカイブ分)(オリジナル:「千本旧二条」にバス停名変更 京都市交通局、神社移転で”. 京都新聞 (2013年1月29日). 2013年1月30日閲覧。

関連項目

外部リンク


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