再昇格からナンバー2への復帰
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/08 14:16 UTC 版)
「崔竜海」の記事における「再昇格からナンバー2への復帰」の解説
同年12月30日、前29日に金養建が交通事故で死去したことを受けて葬儀委員が発表され、委員名簿に崔の名前が金正恩、金永南、黄炳瑞、朴奉珠、金己男に続く第6位という高い序列で記載されていることが確認された。韓国政府関係者は崔が復帰したと推測している。 2016年5月に開催された朝鮮労働党第7回党大会において、金正恩、金永南、黄炳瑞、朴奉珠と共に同党中央委員会政治局常務委員に選出されたほか、党中央委員会書記に代わって新設された同党中央委員会副委員長にも選出された。これに続いて、2016年6月29日に開催された第13期最高人民会議第4回会議では、組織改編に伴って国防委員会副委員長に代わって国務委員会副委員長に選出された。 2016年10月7日、崔は、金正日の労働党総書記推戴19年を記念する式典に参加した。この中で、崔は「敬愛なる元帥様(金正恩)を命をかけて決死守護しなければいけない」と述べた。 2017年2月、崔は、金正日労働党総書記生誕75周年の錦繍山太陽宮殿への金正恩らの参拝に出席せず、同時期の金正男暗殺事件の釈明のために極秘訪中したと憶測された。 2017年10月7日に行われた朝鮮労働党中央委員会第7期第2回総会で、党中央軍事委員と党組織指導部長に選出され8つのポストを兼任したとみられており、翌8日に行われた金正日総書記就任20周年慶祝大会では黄炳瑞に代わって金永南に次ぐ党内序列3位につけ、実質的なナンバー2に復帰したとみられている。 2017年11月、崔は、訪朝した中国共産党中央対外連絡部部長の宋濤への応対で姿をあらわし、総政治局を根城にナンバー2の座をめぐって崔と争っていた黄炳瑞や金元弘への処罰を主導したと報じられた。 2017年12月、国家体育指導委員会委員長を退き、後任に崔輝(チェ・フィ)朝鮮労働党中央委員会副委員長が就任していたことが判明した。 2018年3月25日、最高指導者就任後の初外遊で中国を訪問した金正恩にその妻の李雪主夫人や同じ党副委員長の李洙墉、金英哲らとともに同行した。 2018年6月、実妹の金与正らとともにシンガポールでの米朝首脳会談のために中国国際航空の政府専用機に乗り込む金正恩を金永南らとともに見送り、金兄妹留守中の北朝鮮を任された。 2018年6月19日、中国を訪問した金正恩にその妻の李雪主夫人や朴奉珠首相らとともに同行した。 2018年8月15日、キューバを訪問しブルーノ・ロドリゲス(スペイン語版、英語版)外務大臣らと会談した。 2018年9月9日、建国70周年記念行事に招かれて訪朝した中国序列3位の栗戦書全国人民代表大会常務委員長を金与正らと出迎え、栗戦書が帰国する際も金与正らと見送った。 2018年12月10日、アメリカ合衆国財務省から人権侵害に関わったとして、制裁対象に指定された。 2019年4月の最高人民会議において金永南に替わる最高人民会議常任委員会委員長に選出されたほか、新設された国務委員会第1副委員長にも委員から昇格して選出され、序列第2位の地位を固めた。この選出に伴い、党中央委員会副委員長と党組織指導部長の職からは退任したとみられている。 2021年1月5日から開催された朝鮮労働党第8次大会で中央委員会委員に再選され、1月10日に開催された党中央委員会第8期第1回総会で朝鮮労働党中央委員会政治局常務委員に選出された。
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