内部的自由とは? わかりやすく解説

内部的自由

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/20 15:18 UTC 版)

記者」の記事における「内部的自由」の解説

内部的自由とは1960年代ドイツ生じた新聞発行者対す編集スタッフ権利に関する概念である。記者報道機関活動遂行するために雇用され従業員であり、その指揮命令に従うことが求められる一方記者表現活動従事するため、社の編集方針個人思想良心との軋轢という問題抱えことがあるまた、質の高い報道活動を行うためには、記者専門的な職能活かせるように自由な活動認める必要もある。このように一般企業従業員とは異なり報道機関では編集全て決定し記者忠実に遂行するという構造ジャーナリズム本質から言えば妥当では無く個々記者の自由を尊重すべきと考えられた。 伝統的に党派色の強いヨーロッパ報道機関では、編集綱領記者の内部的自由が明文化されている場合がある。また、フランス労働法典にはジャーナリスト良心保護する良心条項という規定がある。良心条項では、買収などによって所有者変更した場合や、報道機関編集方針大きな変化生じた場合に、記者政治的信条良心との齟齬理由離職すると、解雇同様の手当て受けられる権利があるとされている。

※この「内部的自由」の解説は、「記者」の解説の一部です。
「内部的自由」を含む「記者」の記事については、「記者」の概要を参照ください。

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