八丈島(東京都)
854m 北緯33度08分13秒 東経139度45分58秒 (西山) (世界測地系)
概 要
東山・西山の2火山が接合した北西-南東14km、北東-南西7.5kmの島。西山(別名八丈富士)・東山(別名三原山)とも玄武岩を主とする成層火山。東山火山は10万年前から3700年くらい前まで活動し、2回以上のカルデラ形成。玄武岩を主とし、安山岩と少量のデイサイトを含む(SiO2 46~73%)。噴火記録はなく侵食が進んだ地形になっている。西山火山は数千年前から活動を始めた玄武岩(SiO2 50~54%)の新しい成層火山。カルデラが伏在しており、その後の火山岩がカルデラ地形を覆ったものらしい。山頂に直径約500mの火口があり、その中に頂の平らな溶岩丘がある。南東側の山腹と山麓部、東山火山との接合部の低地に20以上の側火山があり、海岸近くの低地にはマグマ水蒸気爆発による火砕丘(神止山など)がある。
17世紀までに数回の活動記録があるが、噴火地点は不明。大規模な噴火ではなかったらしい。噴火すればスコリア放出、溶岩流出などの活動が想定されるが、海岸近くの低地ではマグマ水蒸気爆発の可能性がある。島民約9000名(平成16年)。
最近1万年間の火山活動
東山における最近1万年間の活動は、山腹から山麓にかけて発生した側噴火である。最新の噴火は、約3700年前に発生しており、約1万年前から3700年前までの間に、軽石噴火が4回、スコリアの放出と水蒸気爆発がそれぞれ1回ずつ、計6回の噴火が起こっている。
西山では、約1万年前から4000年前までの間に、少なくとも25回の噴火にともなう堆積物が確認できる。これらの堆積物は、マグマ水蒸気爆発によるものと、それ以外の噴火による降下スコリアとに分類される。東山の活動が停止した4000年前以降は、西山だけの活動となり、現在まで少なくとも10回の降下スコリアと1回のマグマ水蒸気爆発による堆積物が確認されている(津久井,1993;菅,1993;杉原,1998)。
記録に残る火山活動
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