俵田寛夫

ウィキペディア

俵田寛夫

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2025/06/02 00:18 UTC 版)

俵田 寛夫（たわらだ ひろお、1908年〈明治41年〉2月18日 - 1990年〈平成2年〉）は、日本の実業家。宇部興産元副社長・元専務、宇部サイコン（現：UMG ABS）社長。

衆議院議員、外務大臣（第151代）の林芳正は外孫。

来歴

山口県出身。三井鉱山（現・日本コークス工業）取締役の属最吉の次男に生まれ、宇部興産創立者の俵田明の養子となる。1932年（昭和7年）東京帝国大学商科卒業後、大阪高島屋本社を経て、1934年（昭和9年）4月に宇部興産沖ノ山炭鉱に転じる。

その後、1949年（昭和24年）8月取締役となり宇部鉱業所長を兼ね、1955年（昭和30年）12月常務、1960年（昭和35年）専務に就任。

1968年（昭和43年）10月、藍綬褒章を受章。

人物

趣味は音楽写真。宗教は真宗。住所は東京都新宿区中町。

家族

俵田家

• 養父・明（1884年（明治17年）生、宇部興産創立者）
• 養母・シゲ（1889年（明治22年）11月生、山口、兼安洹乗の次女）
• 妻・初枝（1913年（大正2年）2月生、養父・俵田明の長女、東京実践女専卒）
• 長男・忠（1935年（昭和10年5月生、慶大卒、宇部興産勤務）
  • 同妻・春江（1938年（昭和13年）1月生、お茶の水女子大卒）
• 次男・尚（1939年（昭和14年）6月生、一橋大卒、富士電機監査役）
  • 同妻・典子（1942年（昭和17年）6月生、立教大卒）
• 三男・武（1941年（昭和16年）3月生、弁護士・木戸孝彦の養子、内大臣・木戸幸一の養孫、東大卒、日本軽金属工業勤務）
  • 同妻・知子（1947年（昭和22年）12月生、白百合女子大卒）
• 四男・享（1943年（昭和18年）1月、東大卒、帝人勤務）
• 長女・万里子（1937年（昭和12年）4月、お茶の水女子大卒、元衆議院議員・林義郎の妻）
  • 外孫・林芳正（1961年（昭和36年）1月、衆議院議員、外務大臣（第151代））

縁戚

• 妹・属澄江（ピアニスト）
• 義弟・属啓成（旧姓名：朴啓成、音楽評論家）

略系図

林平四郎

木戸幸一

俵田明

属最吉

朴家

松田忠治

林長五郎

広瀬貞治

木戸孝彦

初枝

俵田寛夫

澄江

属啓成 （朴啓成）

中村隆一

林佳介

トラ

広瀬正雄

知子

木戸武

万里子

林義郎

尭子

広瀬勝貞

広瀬道貞

広瀬貞雄

長尾尚人

千恵子

玲子

林哲郎

林芳正

裕子

著作

• 「音楽雑談」、宇部時報社、1981年
• 「野を征く」、渡辺翁記念文化協会、1940年
• 「山を抜く : 太原攻略戦記」、宇部時報社、1938年

参考文献

• 『財界家系図』人事興信所、1962年。
• 人事興信所 編『人事興信録 第24版 下』人事興信所、1968年。
• 人事興信所 編『人事興信録 第25版 下』人事興信所、1969年。