信号警標・信号喚呼位置標
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/30 13:52 UTC 版)
「鉄道標識」の記事における「信号警標・信号喚呼位置標」の解説
次の信号機の現示をこの標識の地点で確かめ、喚呼する地点を示す標識である。 信号警標は縦長四角形で黄色地に黒縞が斜めに2本が基本デザインで、停車場(ポイントのある駅)や信号場の場内信号機、出発信号機、これらを補佐する信号機(中継信号機など)に使われる。信号喚呼位置標は丸や三角形が基本デザインで、上記以外の、閉塞信号機に使われる。ただし停留場(ポイントのない駅)の場内信号機や出発信号機を信号警標で示す私鉄も一部に存在する(東武鉄道や西武鉄道など)。 信号喚呼位置標は会社や支社により形状が異なっており、主な違いを並べると以下の通り。 JRでは、黄色い三角形(都市部では背景に埋もれないよう黒い丸の中に表記している例が多い)が描かれ、閉塞信号機の場合は中に閉塞番号が書いてあるものが多い。 場内信号機の場合は三角形の中に「場」、出発信号機の場合は「出」、中継信号機の場合は「中」、遠方信号機の場合は「遠」と書かれているものが多い。 北海道旅客鉄道、京成グループ、小田急電鉄では三角形のみ。 四国旅客鉄道では黄色い四角の中に黒線で丸が描かれているだけで、閉塞番号も記されていない。 九州旅客鉄道と西日本旅客鉄道広島支社では、黒い正方形の中に黄色い三角を表記している。 私鉄全般で見た場合、黒い丸の中に白い三角で閉塞番号を記さないか、または信号喚呼位置標そのものを設置しないか、どちらかが多い。 信号警標も、識別用に数字や文字を記入したデザインが一部の会社に見られる。 また車内信号式ATC(自動列車制御装置)を採用している区間では、小さな丸(主に閉塞信号)や四角(主に出発信号・場内信号)の中に閉塞区間番号が書かれた閉塞境界標識が枕木の横に設置されている。これは、車内信号が正常に作動している時には、運転台の車内信号だけ見れば問題ないため、異常発生時や線路の点検を行う時しか、標識を見る必要がないためである。
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