保存期腎不全の食事療法とは? わかりやすく解説

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保存期腎不全の食事療法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 15:28 UTC 版)

食事療法」の記事における「保存期腎不全の食事療法」の解説

エネルギー(kcal/kg/day)蛋白質(g/kg/day)食塩(g/day)カリウム(g/day)水分リン(mg/day)35 0.6 - 0.7 < 7 血清K値が5.5mEq/l以上で制限 Ccr15ml/min以下のとき制限 尿中P排出量500mg/day以上で制限 Ccr70ml/min以下の保存慢性腎不全患者においては低蛋白食を中心とした食事療法推奨されている。一日蛋白摂取量目標値は健康成人の最低蛋白摂取量である理想体重当たり0.6gとし0.7g未満であれば目標達成である。また高血圧増悪因子であることから食塩制限行い一日食塩7g制限とする。Ccr71ml/min以上の患者でも将来腎機能低下し末期腎不全進行する可能性がある場合低蛋白食に移行してかまわないとされている。こういった場合は0.8〜1.0g/kg/dayの蛋白制限から始め場合が多い。日常の食生活調べ一般蛋白摂取量を1.3g/kg/dayを超えるとがないように指導しなければならないカリウムリンに関して基本的に低蛋白食ができていれば通常制限の必要はいとされている。しかし検査値に異常がみられる場合新たに制限加えことがあるカリウムならばバナナなどカリウム多く含む食品避けて野菜をゆでて食べるようにすればある程度摂取量を減らすことができる。また、米は洗米することでリンカリウム低減させる事が出来る。リンに関してタンパク質付随して摂取されることが多く制限不要なことが多いが、レバーチーズ豆腐アーモンドソフトドリンクなどに多く含まれていることからこれらを避けるようにすることが望ましい。Ccr低値であったネフローゼ症候群見られる場合水分制限するその場合は尿量と不感蒸泄分のみの摂取となる。エネルギー制限に関しては35kcal/kg/dayでは高齢者女性では多すぎることがあるため28〜40kcal/kg/dayの幅がある。これらを目安とするには高エネルギー低蛋白とするという保存腎不全原則のために設けられている。

※この「保存期腎不全の食事療法」の解説は、「食事療法」の解説の一部です。
「保存期腎不全の食事療法」を含む「食事療法」の記事については、「食事療法」の概要を参照ください。

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