作曲と曲の構成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/03 14:01 UTC 版)
「オンリー・ア・ノーザン・ソング」の記事における「作曲と曲の構成」の解説
ハリスンは、1967年にギターの代わりにハモンドオルガンを使って作曲を行なっており、「オンリー・ア・ノーザン・ソング」もその1つとなっている。本作のキーはAメジャーだが、マクドナルドはセカンダリー・ドミナント・コードとしてBマイナーを挙げている。オルガンによる短いイントロの後、2つのパートに分かれて、それぞれ2つのヴァースとコーラスで構成され、その後ヴァース、最後のコーラス、アウトロと続き、一部は楽器のみのパッセージとなっている。 本作は、ハリスンがノーザン・ソングスのために作曲することの無意味さについて語りつつ、皮肉と不協和音を駆使して会社への不満を表現した楽曲となっている。音楽学者のウォルター・エヴェレット(英語版)は、「音楽的に『行儀の悪い音』と「間違った」コードを使用することで成り立っている」と評している。 ヴァースにおけるコードチェンジが少ないこととは対照的に、コーラスではEメジャー、Bマイナー7、Gメジャー、C♯7、F♯7とコードが変化する。ハリスンは、曲のアレンジの不備を考慮し、「僕がどんなコードを弾くかは本当に重要ではない」と語っている。 映画『イエロー・サブマリン』では、潜水艦が「Sea of Science(化学の海)」を通過するシーンで使用された。なお、この映画で使用されたアレンジは回転数が落ちて、半音キーが下がっている。作家のイアン・イングリスは、叫んでいるファンがビートルズの演奏に聴いていないことによるライブ・パフォーマンスの無意味さについての不満を反映したものと解釈している。
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