住民投票〜白紙化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 09:23 UTC 版)
住民投票の結果を受けて山下市長は「結果は真摯に受け止め、問題があれば見直す」としながらも、一方で「計画変更は正式な手続きを経てる」「TSUTAYA図書館が否定された訳ではない」などという主張を繰り返した。また同年10月20日、市のホームページで「カルチュア・コンビニエンス・クラブとの契約を解消し、計画をいったん白紙に戻す」と発表する一方で、「現在の計画を白紙にする考えはない」「検証の結果よっては、同じ事業者(カルチュア・コンビニエンス・クラブと図書館流通センターによる共同事業体)と連携する可能性もある」という主張を繰り返した。さらに山下市長は雑誌『日経ビジネス』で『「ツタヤ図書館」否決も諦めず』と題した持論を発表。「反対派の市議は対案を出せ」などとも主張した。 市は同年8月-9月にかけて行われた新小牧市立図書館建設に関するパブリックコメントの結果の公表を延期していたが、同年11月27日に突如公表。募集された意見は、反対意見が圧倒的多数だった。反対理由は「建設費用が高過ぎる」「民間企業に任せると図書館本来の機能が失われる」「高齢者や子供が利用しづらい設計」「図書館ににぎわいを期待するのは疑問」などだった。また山下市長の公約無視を批判する内容も複数あった。同年11月24日、山下市長は「議会からの賛同が得られなかった」として、新図書館計画の問題点を洗い出すための市民アンケートを行うための予算提出を断念。同年12月21日 山下市長は市議会の求めに応じ、2014年6月に改正した図書館に関する条例のうち、指定管理者制度導入や小牧駅西に建設するとした条文を削除する条例を市議会に提出。全会一致で可決され、計画の白紙化が決定した。
※この「住民投票〜白紙化」の解説は、「小牧市立図書館」の解説の一部です。
「住民投票〜白紙化」を含む「小牧市立図書館」の記事については、「小牧市立図書館」の概要を参照ください。
- 住民投票〜白紙化のページへのリンク