現在の計画
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/05/15 14:39 UTC 版)
2014年現在、3,170 kmにおよぶ標準軌の鉄道網を建設する計画が存在する。 海岸に沿って建設する路線は、結果的にエジプトとチュニジアを結ぶ北アフリカの連絡鉄道の一部を形成することになる。チュニジアとの国境にあるRas Ejder から首都トリポリを経由して当時のリビアの最高指導者ムアンマル・アル=カッザーフィーの故郷スルトまでの区間も請け負っていた中国鉄建は2008年6月にスルトからフムス (Al Khums) までの352 kmの工事も行い、2013年完成予定であった。この東西横断路線は複線となる予定であった。しかし、2011年3月1日、政情不安を理由にプロジェクトは中止となった。中国鉄建の手掛けるもう1つの路線は南北縦断でセブハ近くのWadi Shatiにある鉄鉱山から製鉄所と港のあるミスラタまでの800 kmを運行する予定で、2012年に完成する予定であったが、こちらも中止。完成したのは総額42億米ドルのうち6億米ドルの契約部分だけであった。 さらにスルトからリビア第二の都市ベンガジまでの554 kmの区間が計画されている。2007年10月にロシア鉄道はこのプロジェクトに関するフィージビリティスタディ(実現可能性調査)を提出し、2008年には4年間の工期の計画で工事の契約を行った。工事は2008年8月30日に開始された。2010年8月、ロシア鉄道はアンサルドSTSとSELEXコミュニケーションズと、信号・通信・電力・保安・発券システムに関する契約を3年間の納期で結んだ。アンサルドSTSとSELEXコミュニケーションズはスルトからチュニジアとの国境まで、およびセブハまでの路線に関する信号システムに関しても請け負っていた。 南へニジェールと結ぶサハラ砂漠縦貫鉄道も計画されている[要出典]。
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