伝統的なソマリ音楽
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 02:14 UTC 版)
「ソマリアの音楽」の記事における「伝統的なソマリ音楽」の解説
ソマリアの人々は、伝統的なソマリアの伝承を中心とした豊かな音楽遺産を持つ。 ソマリアの歌は五音音階を基にしている。つまり、長音階を始めとした七音音階とは異なり1オクターブあたり5つの音階しか使用しない。一見すると、エチオピアやスーダン、アラビア半島等々の地域のものと誤認されることもあるが、詳しく聞くと独自のものであると解釈できる。ソマリアの歌は通常、作詞家( lahamiste )、作曲家( abwaan )、およびボーカル( odka )で構成されている。また、ソマリアでダンスはciyaarと言われる。 ソマリアの音楽において、主な伝統的な楽器としてはウード・リュート( kaban )などが挙げられる。多くの場合、小規模のドラムやリード、フルートなどがサポートしている。逆に重い打楽器・金管楽器は少ない。ソマリアの河川流域及び沿岸地域では、次のようなさまざまな伝統楽器が使用されている。 膜鳴楽器: nasaro、mokhoddonやmasoondhe(音の高く重いドラム)、reeme、jabbuやyoome(小さなドラム) 気鳴楽器: malkad、siinbaar(フルート)、sumaari(ダブルクラリネット)、fuugwo (トランペット) buun、muufeやgees-goodir(ホーン) 体鳴楽器: shagal(金属製の鳴子)、shanbaal(木の鳴子)、shunuuf(足首につける野菜のラトル)、tenegyo(シロフォン) 弦鳴楽器: shareero(リラ)、kinaandha(リュート)、madhuube(親指ピアノ)、seese(一弦バイオリン)
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