会社設立と新工場建設
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 14:14 UTC 版)
「王子ホールディングス」の記事における「会社設立と新工場建設」の解説
当社は1949年(昭和24年)8月1日、過度経済力集中排除法に基づいて解体された王子製紙(初代、以下「初代王子製紙」)の後継会社の一つとして、苫小牧製紙株式会社(とまこまいせいし)の社名で設立された。社名のとおり、初代王子製紙が運営していた苫小牧工場(北海道苫小牧市、現・苫小牧工場)を継承し、拠点とした。工場は1か所のみであるが、複数工場を継承した他の後継会社、十條製紙(現:日本製紙)、本州製紙よりも生産量は多く、生産量で発足時より国内トップの製紙会社であった(当年度の生産高シェアは17.2%)。当時の主力製品は新聞用紙である。 この1社1工場・(実質的に)単一品種生産という体制は経営の面から問題視され、会社設立当初から本州に第2の拠点建設が計画された。工場用地として選ばれたのは愛知県春日井市の陸軍造兵廠鳥居松製造所跡地で、1952年(昭和27年)に春日井工場(現・春日井工場)として操業を開始した。新工場では始め包装用紙、次いで上質紙などの印刷用紙の生産を開始する。1962年(昭和37年)には塗工紙部門に参入した。 春日井工場建設中の1952年(昭和27年)6月、「財閥商号使用禁止等の政令」の廃止を受けて王子製紙工業株式会社に社名を変更した。「工業」を付したのは初代王子製紙が清算会社として存続していたためだが、1960年(昭和35年)11月に同社が清算事務を終結させたため同年12月、工業を外して王子製紙株式会社(2代目)に社名を変更した。
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