伊万里染付花卉文徳利
主名称: | 伊万里染付花卉文徳利 |
指定番号: | 2520 |
枝番: | 00 |
指定年月日: | 1988.06.06(昭和63.06.06) |
国宝重文区分: | 重要文化財 |
部門・種別: | 工芸品 |
ト書: | |
員数: | 1口 |
時代区分: | 江戸 |
年代: | |
検索年代: | |
解説文: | わが国の窯業は近世になってめざましい発展を示すが、なかでも現在の佐賀県有田町を中心とした地方では、江戸時代初頭にわが国初の磁器が創始された。その草創期の製品は俗に初期伊万里と称されているが、本品はその期を代表する一例である。 総体に肉取り厚く、がっしりとした形式で、肩に稜線をつけた下ぶくらの形姿は一般に茶筅形徳利と呼ばれ、肩から胴の八方に陽刻された二条づつの筋目文様とともに、伊万里窯独自の創案になる。表面全体に施された白磁釉は磁化がすすんで純白色を呈し、青藍色に呈発した染付文様は、肩の如意頭文と、胴部の白地と絵付けの区割りを交互に配する巧みな構成を示して、精彩に富んだ新鮮な効果をあげている。なおこの種の徳利は、百間窯・窯の辻窯・小溝窯といった有田皿山の外山のほか内山の諸窯で製作されたとみえ、窯の比定はむずかしい。 |
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