他宗教への姿勢
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/06 05:05 UTC 版)
「ヨハネ・パウロ2世 (ローマ教皇)」の記事における「他宗教への姿勢」の解説
ヨハネ・パウロ2世は他宗教や他文化との交流にも非常に積極的で、プロテスタント諸派との会合や東方正教会や英国国教会との和解への努力を行い、エキュメニズムの推進に大きな成果を上げた。カトリックの教皇としては初めてのモスク、シナゴーグ、ルーテル教会への訪問、東西教会の分裂以来のギリシャ訪問、イギリス訪問を成し遂げた。また天台宗の大阿闍梨である酒井雄哉とも会見している。 1980年5月21日、パウロ6世の遺志を引き継ぎヨハネ・パウロ2世が、A級・BC級戦犯として処刑された人々へのミサをサン・ピエトロ大聖堂で執り行った。1618柱の位牌が納められた五重塔はヨハネ・パウロ2世に奉呈された。 1982年5月28日には歴代ローマ教皇史上初めてイギリスを訪問、バッキンガム宮殿にエリザベス2世を訪ね、1534年のイングランド国王ヘンリー8世の離婚問題以来448年にわたり断絶状態にあった英国国教会とローマ・カトリックの和解の挨拶をした。翌29日にはカンタベリー大聖堂にロバート・ランシーカンタベリー大主教を訪問した。 1986年には教皇として初めてローマのシナゴーグを訪れるなど、ユダヤ人への親近感を示し続けたことなどでも知られる。 キリスト教がなした過去の罪について、歴史的謝罪を活発に行っており、キリスト教の歴史におけるユダヤ人への対応や十字軍の正教会やムスリムへの行為への反省と謝罪、異端として火あぶりにされたヤン・フスやガリレオ・ガリレイの地動説裁判における名誉回復などを公式に発表している。
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