他地域の冷や汁・冷や汁に類似する料理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 21:45 UTC 版)
「冷や汁」の記事における「他地域の冷や汁・冷や汁に類似する料理」の解説
群馬県、栃木県など北関東でも埼玉の冷や汁と同様の「冷や汁」料理がある。また、新潟県長岡市栃尾地域・中越地方・十日町市・三条市・見附市などでも埼玉に類似する「冷やし汁(冷し汁)」が存在する。 九州の各地にも宮崎県の冷や汁と同様の「冷や汁」料理があり、熊本県の阿蘇周辺や鹿児島県などでは夏に家庭料理として食べられている。大分県津久見市近辺でも、焼き魚のほぐし身を使った「冷汁」が古くから食べられている。 宮崎県の冷や汁に類似する内容の「さつま」と呼称される料理が、大分県、岡山県、広島県、愛媛県、香川県などに存在する。これは薩摩地域の農民・漁師料理が起源で当地では「冷や汁」と呼称されているが、料理が伝わっていった際、起源地の名を取ってこう呼称されるようになったとされる。 愛知県篠島で作られるニシ汁は、主要な材料がイボニシに限定されるものの、焼いた小魚をダシとして、イボニシの肉とともにすり潰して湯水を加えるなど、作り方が宮崎県の冷や汁に類似している。 静岡県御前崎市を中心とした中部地区では、「ガワ」という漁師料理が存在する。元は操業中の漁船上で作られていた料理で、鍋に味噌、氷、玉ねぎ、きゅうり、カツオやアジなどをたたいた身、薬味としてみょうが、ねぎ、大葉などを入れて豪快に混ぜたものである。魚の臭み消しとして梅干しを入れることもある。そのまま冷たい味噌汁として、またご飯やそうめんにかけて食べる。氷が鍋に当たる音が料理名の由来とされている。
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