他の言語への影響
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アラビア語エジプト方言以外にも、正則アラビア語や聖書ヘブライ語に、コプト語からの少数の借用語がある。 timsāḥ, تمساح(アラビア語), תמסח(ヘブライ語) - 「ワニ」; コプト語 ⲉⲙⲥⲁϩ emsaḥ から。 ṭūbah طوبة(アラビア語), - 「レンガ」; サイード方言 ⲧⲱⲃⲉ to:be; ボハイラ方言 ⲧⲱⲃⲓ to:bi から。この語はアル・アンダルス=アラビア語を通じてスペイン語に取り入れられ、天然建材の「アドベ」(スペイン語: Adobe)を表す語となり、アメリカ英語の adobe「日干しレンガ」の語源ともなっている。 wāḥah واحة(アラビア語), - 「オアシス」; サイード方言 ⲟⲩⲁϩⲉ waḥe, ボハイラ方言 ⲟⲩⲉϩⲓ weḥi から。 コプト語の単語の中には、ギリシア語に借用されたものもあり、またその中からさらに他のヨーロッパの言語に借用されたものがある。(例:「艀」を表す英語 barge はコプト語の ⲃⲁⲁⲣⲉ bari "小さな船"が語源)。しかし、ギリシア語や他のヨーロッパの言語に借用されたエジプト語の大半は、古代エジプト語の時代(特にデモティックの時代)に、直接借用されたものである。例えば、ギリシア語の ὄασις「オアシス」は、エジプト語の wḥȝ.t もしくはデモティックの wḥỉ が語源となっている。また、ギリシア語に借用されたエジプト起源の語が、コプト語に再借用された例もある。例えばコプト語の ebenos("象牙")と言う語は、ギリシア語の ἔβενος を語源としているが、もともとはエジプト語の hbny がギリシア語に借用されたものである。
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他の言語への影響
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ベルベル語はマグレブのアーンミーヤの基層言語として、これらの言語に影響を与えた。これはエジプト・アラビア語に対するコプト語の役割と類似している。またムスリムのイベリア半島支配の結果として、スペイン語やポルトガル語などのイベロ・ロマンス諸語にはアラビア語ほどではないにせよベルベル語の影響が見られる。そしてベルベル人とアラブ人のサハラを越えたブラックアフリカへの遠征と征服、およびイスラームの普及に伴って、いくつかのブラックアフリカの言語はアラビア語とともにベルベル語の影響を受けた。
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