人間開発指数
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 03:17 UTC 版)
センの潜在能力アプローチを発展させたものが、国際連合開発計画(UNDP)の人間開発指数(HDI:Human Development Index)である。HDIは、平均寿命、教育(識字率+就学率)、国民所得(一人当たりGDP)の3つの指標からなっている。最初、センは、1990年にパキスタンの経済学者マブーブル・ハックの提唱した生活の質や発展度合いを示す「シンプルな指標」であるHDIに難色を示した。その理由をセンは、「HDIの平均寿命・教育・国民所得も手段であって、目的そのものではない。目的は、人それぞれ多様なものであり、社会的・文化的背景によって異なる」と述べている。しかし、最終的にはセンも同意し協力メンバーの一人となった。HDIは1993年から国連年次報告「人間開発報告書(HDR)」の中で国連開発計画によって毎年発表されている。現在では、経済中心のGDPに代わる人間性を加味した指標として日本政府も注目している。 2001年1月、センと緒方貞子前国連難民高等弁務官を共同議長に「人間の安全保障委員会」が、日本政府とアナン国連事務総長のイニシアティブによって欧米とは別に創設された。同委員会は2003年6月まで継続し、最終報告書を以て解散した。その後、「人間の安全保障ユニット」として国連人道問題調整部(OCHA)に移行し、日本政府は2006年度までに335億円を供出している。
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人間開発指数
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/18 20:26 UTC 版)
人間開発指数(HDI)では、GDPやGNPといった計算では考慮されない、人間開発とウェルビーイングを考慮して算出される。HDIは平均余命、成人識字率、就学率、1人当たりの収入の対数がパラメータである。さらにHDIは「分配と購買力、平均余命、識字能力、健康を調整した収入の加重平均」であるHDIは国単位で、0~1の間のスコアである。
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