人物像/研究成果/学会活動
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「川添良幸」の記事における「人物像/研究成果/学会活動」の解説
宮城県仙台市生まれ。東北大学理学部卒業、東北大学大学院博士課程修了、理学博士。 材料設計専用のスーパーコンピューターを多くの利用者に使いやすく設定する、という業務に取り組む。同大客員教授のビジェイ・クマールとは共同で、第一原理シミュレーション計算により、フラーレン型シリコン(シリコンフラーレン)の実在を予言。また、バージニア・コモンウェルス大学および北京大学との共同研究では、片側だけを水素終端したグラフェン(グラフォン)が炭素原子1個につき、0.5ボーア磁子の強磁性体となることを予言した。近年では、磁性の根源解明にも成功。7年間の歳月を費やし、米国の理論物理学者ジョン・クラーク・スレイターの導き出した磁性原理は必要条件であるビリアル定理を満たしておらず、全くの誤りであることを実証した。そして、これらの成果を生み出した研究の基盤となっている第一原理プログラムTOMBO(TOhoku university Mixed-Basis Orbitals ab initio program)を開発する。現在は、独ボッシュ社などと次世代自動車用材料設計の共同研究を実施している。 学会活動ではアジア地区の計算材料学の発展を願い、アジア計算材料学コンソーシアム(ACCMS)を創設。これまでに10回以上の国際会議を開催し、アジア地区に定着した国際研究者集団を形成するまでに至っている。一方、国内では、ナノ学会の立ち上げにも関わり、ナノバイオロジーの活躍も導き出した。社会活動では、NPO科学協力学際センター及び日本語教育e-learningセンター設立にも関わり、理科離れ防止や日本語を世界に広めるため、国内外の若い人材育成に寄与している。 中国琵琶の王暁東の後援会長にも就任する。 趣味はクラシックギター、カエルグッズ蒐集、ガーデニングなどで、クラシックギターで東日本大震災のチャリティーコンサートを行った。またルーローの三角形を使用したラジコンを作るなど様々な分野の研究を行っている
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