人文諸学:Studia Humanitatis
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「ラテン語学校」の記事における「人文諸学:Studia Humanitatis」の解説
人文諸学(Studia Humanitatis)は、近世に人文主義者たちによって創始された新しいカリキュラムであった。学問においてさらに上級へ進むためには、初等学校の段階から人文諸学のしっかりとした基礎を身につけることが必要とされた。1450年以降は、書簡作文法を学んだとしても、人文諸学を修めていなければ、法曹職につくことは難しかった。人文諸学の教育を受けた者は、ラテン語古典文学、歴史、修辞、弁証法、自然哲学、算数に、少々の中世ラテン語、古代ギリシア語、現代の外国語などを教えられた。大学に進む前の学術機関における人文主義的教育手法への教会の関与が後退していくに従って、非キリスト教徒の著作のテキストへの使用が広がった。ラテン語文法の学習のために書かれた会話を収めた1518年の書物『対話 (Colloquies)』は、エラスムスの著作で、当時最も人気の高い本のひとつとなった。人文諸学を学ぶ生徒たちは、政治や実業に関わる職種にも十分な準備ができているものと見なされた。このカリキュラムでラテン語古典文学やその他の科目を学ぶことで、個人は話し、議論し、雄弁かつ適切に文書を書くことができるようになった。
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