二度目の停戦合意とその死文化
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「2020年ナゴルノ・カラバフ紛争」の記事における「二度目の停戦合意とその死文化」の解説
10月17日、アルメニアとアゼルバイジャンは10月18日0時からの「人道的停戦」で合意した。アゼルバイジャン外務省は今回の停戦合意について、アメリカ、フランス、ロシア首脳の声明に基づくものだとした。 10月18日、アルメニア国防省はアゼルバイジャン軍が0時4分から2時45分の間に北方へ数発の砲撃と、2時20分から2時45分の間に南方へ数発のロケット弾攻撃をしたと発表した。アゼルバイジャン国防省は、ギャダベイ県(英語版)、トヴズ県に対する、アルメニア軍のチャムバラク(英語版)、ベルド(英語版)からの越境攻撃を撃退したと発表した。12時30分にアゼルバイジャン国防省は、ジャブライルでアルメニア軍のSu-25攻撃機を撃墜したと発表したが、アルメニア側は撃墜を否定した。夕方になってアゼルバイジャンは、トヴズ県とアルメニアのタヴシュ地方の回廊から戦死者を搬送する用意があると述べ、アゼルバイジャンのアリエフ大統領はアゼルバイジャン軍がコダアファリン橋(英語版)とダム(英語版)を占領したと発表。19時頃、アゼルバイジャン軍はフィズリを制圧した。 10月19日、アゼルバイジャン国防省はアルメニア軍がゴランボイ県、タタール県、アグダム県、アグジャバディ県を砲撃したと発表。8時頃、アゼルバイジャンのアリエフ大統領は、アゼルバイジャン軍がジャブライル県の村数か所を制圧したと発表した。アルメニア国務省は、アゼルバイジャン軍が砲撃と前進を開始したと発表した。12時にアゼルバイジャンは、アルメニア軍がバクー・ノヴォロシースクパイプラインへミサイルを発射したものの標的を外したと発表したが、アルメニア側は攻撃を否定した。 10月20日12時頃、アゼルバイジャン国防省は、アルメニア軍がアグダム県とタタール県を砲撃したと発表。約2時間後にアゼルバイジャンのアリエフ大統領は、アゼルバイジャン軍がザンギラン県(英語版)ザンギラン(英語版)、フィズリ県、ジャブライル県、ホジャヴェンド県周辺の村を制圧したと発表、キャルバジャル県ヴェン(英語版)をチナリに改名した。アゼルバイジャン国防省はその後まもなく、ザンギランの制圧を示す映像を公開し、BBCロシアンサービス(英語版)がアゼルバイジャン側の発言の裏付けを確認した。アルメニア国防省は、アゼルバイジャン軍がアラス川沿いに後退していると発表したが、アゼルバイジャン側は否定した。 10月21日午前中、アゼルバイジャンはアルメニア軍がタタールを砲撃したとして非難し、アルメニアはアゼルバイジャン軍がアグダラを砲撃したとして非難した。20時30分頃、アゼルバイジャンのアリエフ大統領は、アゼルバイジャン軍がフィズリ県、ジャブライル県、ザンギラン県の集落22か所を制圧したと発表した。 10月22日、アルメニア国防省はホジャヴェンドがアゼルバイジャン軍によって一晩中砲撃されたと発表した。9時頃、アゼルバイジャン国防省は弾道ミサイルがアルメニア本土からカバラとキュルダミル(英語版)に向けて発射されたと発表したが、アルメニア側は否定した。12時頃、アゼルバイジャン国防省は、アゼルバイジャン軍がナヒチェヴァン自治共和国内でアルメニア軍のUAVを撃墜したと発表した。17時30頃、アゼルバイジャンのアリエフ大統領は、アゼルバイジャン軍がフィズリ県、ジャブライル県の村数か所を制圧したと発表、さらに、アゼルバイジャン軍がザンギラン県アグベンド(英語版)を制圧し、映像を公開したと述べた。アルメニア側はこの発表を否定した。
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