主寝坂道路へ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/04/10 14:09 UTC 版)
更に時代を経ると、新道も次第に交通量の激増を支えられなくなってきた。道路交通を復活させた立役者である主寝坂隧道も、高さ3.6m規制に加え大型車同士がすれ違い出来ないほどの狭少幅員であり(そのため入口にトンネル内走行中の車種を知らせる電光掲示板がある)、国道13号最大の難所とされ、物流トラックの動脈としては致命的なボトルネック区間であった。隧道前後の区間も、狭い幅員・急カーブ・急勾配が連続し、連続雨量150mm以上で通行止めとなる。しかもこの区間が不通になると、迂回路となる山形県道35号真室川鮭川線が2010年(平成22年)まで大型車(大特車を含む)が通行禁止だったため、大型・大特車は新庄市から国道47号・国道108号(鬼首道路)を経由せねばならず、新庄市から湯沢市雄勝の間で、実に80kmもの遠回りを強いられていた。 そこで将来的に東北中央自動車道の一部になる主寝坂道路(国道13号(国道344号と重複)のバイパス)が作られることになり、2005年(平成17年)に全長2,944mの新主寝坂トンネルを含む5km区間が、2008年(平成20年)に全線が開通した。これにより大型トラックは主寝坂隧道経由の隘路を通らずに済むようになり、またルートが複数化したことにより一方が全面通行止になった場合でも鬼首道路回りの迂回をせずに済むようになった。
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