不人気から閉館へ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 08:23 UTC 版)
「なにわの海の時空館」の記事における「不人気から閉館へ」の解説
年間60万人の入場者が見越まれるとして作られた が、入場者は初年度の20万人が最高 で、2008年度(平成20年度)には入場者数が10万人を割り込んだ[要出典]。2009年度(平成21年度)は10万人台に回復したものの、実体は入場者の6割以上を社会見学の小中学生等の無料入場者が占めていた。2011年度(平成23年度)には再び10万人を割り込んだ。 毎年の赤字は3億円以上にのぼった。 2010年度(平成22年度)の大阪市の事業仕分けで「不要(廃止)」と判定された。 2012年(平成24年)6月20日、大阪市は副市長会議で、2012年度末で廃止することを決定した。 同年10月11日、公益社団法人日本船舶海洋工学会が菱垣廻船『浪華丸』の保存を求める要望書を橋下徹・大阪市長(当時)宛てで大阪市に提出した。これに対して、橋下市長は同日の定例記者会見で「要望を出すなら、自分たちが何をするのか示してほしい。必要だと言うなら買ってくれたらいい。学術的な意味があるのかもしれないが、税金で存続させるべきものではない」と批判した。 2013年(平成25年)2月8日、大阪市は、閉館日を同年3月10日と発表した。 大阪市長(当時)の橋下徹は、施設を再利用する民間業者の公募が応募者ゼロのまま打ち切られたことを受けて、同年2月28日の定例記者会見において、「当時の市の責任だが、よくこんなものを作ったものだ」「誰も手をあげてくれないような、よくこんな建築物をつくったと思う。馬鹿げたことをやった」と酷評した。また、菱垣廻船をドームで覆った形状の施設についても「船を入れて、上からカプセルみたいなものをかぶせている。実にくだらない」と批判した。 2017年(平成29年)に施設をホテル、スパ、漫画博物館などに利用する案が出ていることが報じられたが、2020年(令和2年)の大阪市の行った募集では新型コロナウイルス感染症の流行の影響もあり応募はなかった。 2021年(令和3年)、大阪市は新型コロナウイルス感染症の収束状況を踏まえ再公募のタイミングを検討していることを公表した。 施設は閉館後使用されておらず電気、機械設備は老朽化が進んでいる。
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