下痢症とは? わかりやすく解説

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下痢症

【英】:Diarrhoeal Diseases

臨床経過から急性下痢症と慢性下痢症に分類される急性下痢症は急に発症し持続2週間以内のもので、細菌ウイルスによる感染性下痢症が多く、[経口補液療法ORT)>[経口補液療法・経口補水薬]]が有効である。慢性下痢症は2週間上続下痢で、ORT効果乏しく予後不良で、感染性因子以外に宿主免疫能や栄養状態関与考えられている。細菌性下痢症の中で赤痢コレラは、適切な抗菌薬投与により予後排菌期間の改善期待できる赤痢に対してナリジクス酸キノロン系効果的であるが、耐性化きわめて早いコレラテトラサイクリン系が有効であるが、小児にはマクロライド系用いる。コレラ患者では、激し下痢嘔吐により身体から大量水分電解質失われるため、急速に脱水進行し時には循環虚脱陥るだからこそ脱水治療であるORT著効を示す疾患でもある。ウイルス性下痢症の原因として、ロタウイルスノロウイルス腸管アデノウイルスなどがある。中でもロタウイルス頻度高く脱水程度も強い。ロタウイルス感染症には先進国の子どもたちも頻繁に罹患するが、輸液療法など治療法の向上により死亡例少ない。一方途上国では、多くの子どもたちが本疾患により命を落としている。近年欧米諸国認可され改良ロタウイルスワクチンの、途上国における有用性評価することは、国際保健における大切な課題である。(中野貴司)

参考URL:WHOホームページ
http://www.who.int/vaccine_research/documents/Diar...




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