上・中流域
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/25 05:34 UTC 版)
概ね平瀬川に沿って、都市計画道路野川柿生線が通っている。ここには川崎市交通局の路線バスが頻繁に走っており、平瀬川上中流域の住民が、地域の交通の要衝となっている溝口駅前へ出るための動脈路線となっている。 また、平瀬川支川のすぐ側には聖マリアンナ医科大学病院があり、川崎市北西部の医療の中核を担っている。 上中流域は、今でこそ宅地開発が進んだが、以前は多摩丘陵の一角の豊かな森で覆われていたところで、今でも宅地開発を免れた森の一部を散見することができる。また、今でこそ団地などが目立つものの、昔ながらの田畑や広い庭を備えた民家も点在しており、それらの田畑や庭が、わずかに残る周囲の森とともに、近隣に訪れる野鳥などの生活を支えている。 そして、沿川には規模の大きい公園緑地として、生田緑地、東高根森林公園、緑ヶ丘霊園があり、かつての森を保存するとともに、沿川の生態系を支え、また近隣住民に憩いの場を提供している。 都市河川の宿命として、ここ平瀬川も例外ではなく、特に中流域以下はほぼ全区間にわたりコンクリート護岸で固められており、自然河岸は支川の上流域の一部でしか見ることができないが、しかし近年の自然地形の見直し機運により、平瀬川ではコンクリート護岸ながらも川べりに降りられる施設が造られるといった変化が見られる。 また、都市河川で見られる、煙草の吸い殻から飲料等の空き容器、自動車まで大小さまざまな不法投棄が後を絶たずに悩む実態が見られる一方、近年になり、おもに宮前区内の流域住民が主体となり、川を活かしたまちづくりを掲げて清掃や自然観察会を実施するといった自然環境を活かす取り組みが起こり、注目されはじめている。
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