上下線分離道路
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 03:40 UTC 版)
「スーペルストラーダ」の記事における「上下線分離道路」の解説
イタリアでは、アウトストラーダに分類されない上下線分離でかつ片側2車線以上の道路は、しばしばスーペルストラーダと呼ばれる。しかし、この名称はイタリアが発行している公式な規定には示されていない。 イタリアの道路交通法は、上下線分離道路を3種に分類している。 タイプA - アウトストラーダ: 上下線分離もしくは分離帯で区切られた、片側2車線以上の道路。左側は舗装された路肩、右側は緊急車線または舗装された路肩があり、平面交差はなく、私有地からもアクセスできないよう隔離されている。自動車専用道路であり、開始標識と終了標識を備える。サービスエリアとパーキングエリアを備え、それらの施設には減速レーンと加速レーンでアクセスする。 タイプB - 主要郊外道路: 道路交通法上では、タイプA(アウトストラーダ)の規定に類似しているが、アウトストラーダと比較して、いくつかの構造的・実用的な違いがある。例えば、最低道路幅員、標識の色、乗用車と二輪車の最高速度(110 km/h )、曲率半径、緊急車線の有無、緊急電話の有無、などである。さらに、主要郊外道路には、アウトストラーダと異なり、通行料金の支払いがない。主要郊外道路には、アウトストラーダと同じ通行車種制限が適用される。イタリアの道路規定によれば、主要郊外道路上に設置される標識の背景は、その他の一般道と同様に青色である。これは、形態が類似しており、標識の背景が緑色であるアウトストラーダと区別するためである。主要郊外道路の開始を示す標識は、アウトストラーダで使われているものと背景色以外は同一のオーバーパスの図柄である。この標識は、主要郊外道路の開始点の数百メートル前に事前予告として設置される場合には、この形式の道路の通行を許可されない車種を示す標識が併せて示される。 タイプD - 都市内幹線道路: 上下線分離もしくは分離帯で区切られた、片側2車線以上の道路。タイプDの道路は右側道路端は舗装されており、緊急車線を持つこともあり、交差点は信号制御されている。これらの道路は、平面交差点があり、特に明記されていない限り最高速度は70 km/h であるため、スーペルストラーダとは言い難い。ただし、(タイプB道路とは異なり、道路法規はタイプD道路の制限を規定していないため、必須ではないが)通行車種に制限がある場合がある(通常、後述するタイプC道路と同様に自動車専用道路の標識が使用される)。これは原動機のない車両および歩行者の通行の禁止を意味するが、車両の最小出力制限は意味しない。
※この「上下線分離道路」の解説は、「スーペルストラーダ」の解説の一部です。
「上下線分離道路」を含む「スーペルストラーダ」の記事については、「スーペルストラーダ」の概要を参照ください。
- 上下線分離道路のページへのリンク