万国平和会議とは? わかりやすく解説

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ばんこく‐へいわかいぎ〔‐ヘイワクワイギ〕【万国平和会議】

読み方:ばんこくへいわかいぎ

ロシア皇帝ニコライ2世の提唱開かれた国際平和のための国際会議第1回1899年26か国代表により、第2回1907年44か国代表により、ともにオランダハーグ開催された。軍縮については成果を得なかったが、国際紛争平和的処理条約毒ガス使用禁止宣言などが採択された。ハーグ平和会議


万国平和会議

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/15 04:30 UTC 版)

第1回会議

万国平和会議(ばんこくへいわかいぎ)は、1899年1907年オランダハーグで開かれた国際会議。ハーグ平和会議英語: Hague Conferences)とも呼ばれる。ハーグ条約と呼ばれる一連の条約及び宣言がなされている。

第1回(1899年)

第1回会議は1899年8月29日、ロシア帝国皇帝ニコライ2世の提唱で26か国が参加して開催された。ヨーロッパ以外からも日本などが参加している。

会議ではハーグ陸戦条約が採択された。この条約が後にいわゆる戦時国際法のハーグ法と呼ばれるものの一つとなる。その他にダムダム弾禁止宣言もなされた。

他にも国際紛争が起きた際にその処理を武力に頼らず平和的に解決することを目的とした国際紛争平和的処理条約が締結され、国際仲裁裁判を行う常設の機関である常設仲裁裁判所の設置などが規定された。

第2回(1907年)

第2回会議

第2回会議はジョン・ヘイアメリカ合衆国国務長官が提唱して1907年に開かれた。ハーグ陸戦協定が改定され、中立法規なども決められた。

会議中にハーグ密使事件が発生したが、すでに大韓帝国は外交権を接収されていたため、列国は参加を認めなかった。

戦時禁制品のリスト作成が議題にのぼった。これは翌年のロンドン宣言で内容が決まった。

第3回(中止)

第2回会議で、第3回会議を8年以内に開くことが勧告された。1915年に開催の予定だったが、第一次世界大戦勃発により実現しなかった。


万国平和会議

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 14:07 UTC 版)

セルゲイ・ウィッテ」の記事における「万国平和会議」の解説

「万国平和会議」も参照 1899年デン・ハーグ開かれた万国平和会議(第1回)は、戦時国際法における諸問題取り扱い戦争放棄確定しまた、軍備制限紛争の平和的解決論議対象としたことによって、戦争と平和問題人びと考えさせる契機となった。この会議は、欧米理想主義的な平和主義者引きつけて、結果として平和運動にひとつの方向性あたえたともいわれている。この会議主唱したのはニコライ2世であったが、実のところ皇帝自身ミハイル・ムラヴィヨフ外相決し平和主義者ではなく理想主義とも無縁であったまた、平和のために国際会議を開くという発想も彼らのものではなく、実はウィッテ発想よるものであったウィッテは、後発資本主義国として国家財政厳しロシア帝国ヨーロッパ正面ばかりではなく極東での軍備競争にも打ち克っていかなければならない情勢にあって一定期間どの国も軍備増強走らないような仕組み考え、さらに、これによりロシア相手国の理想主義者や平和主義者味方にすることができると考えたであった

※この「万国平和会議」の解説は、「セルゲイ・ウィッテ」の解説の一部です。
「万国平和会議」を含む「セルゲイ・ウィッテ」の記事については、「セルゲイ・ウィッテ」の概要を参照ください。

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