万俵 大介(まんぴょう だいすけ)
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「華麗なる一族」の記事における「万俵 大介(まんぴょう だいすけ)」の解説
本作の主人公。関西有数の都市銀行・阪神銀行頭取。万俵家14代目当主。万俵財閥は阪神銀行を核に、阪神特殊鋼、万俵不動産、万俵倉庫、万俵商事、万俵信用金庫等から成り、阪神地方に絶対的な地位を占めていた。阪神銀行は都市銀行としての預金順位・全国第10位、預金額8000億、支店数130店、行員数約9000名。第一次世界大戦前までの万俵家は姫路の播州平野の一地方地主に過ぎなかったが、12代目の龍介が野心に燃えて神戸に進出し、13代目の敬介が資本力にものをいわせて群小の田舎銀行を自行に吸収して財閥の基礎を築き上げ、14代目当主の大介が冷徹な銀行家としての経営手腕を発揮して一介の地方銀行にすぎなかった阪神銀行を都市銀行第10位にまで成長させて万俵財閥を不動なものにした。自宅では妻・寧子と愛人・相子を同居させ、交互に寝室に呼び、さらには“妻妾同衾”という生活をしているが、そうしたスキャンダルが表に漏れないようにする細心さも持ち合わせている。大蔵省が進める金融再編を前に「小が大を喰う合併」を成し遂げ、何としても阪神銀行を守り抜くためにあらゆる手段を画策する。息子の鉄平が父敬介の子ではないかという疑念から、鉄平に冷酷な仕打ちをし、次男である銀平に後継者としての期待をかける。しかし、鉄平の死後、検死報告から鉄平の真の血液型が判明、自分と妻寧子の実の子であることが判明し、慟哭する。
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