一般社会への普及
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 04:48 UTC 版)
「エンターテイメントロボット」、「家庭用ロボット」、「サービスロボット」、および「掃除用ロボット」も参照 古くはリモートコントロールや簡単なマイクロコンピュータで制御された物が、博覧会や展示施設で訪れた者の目を楽しませていたが、近年ではコンピュータの高度化に伴い、施設案内業務等の実質的な「仕事」を果たすロボットが登場している。 前出のASIMOは、イベント会場にレンタルされ集客に一役買っていたり、2002年にはニューヨーク証券取引所で、史上初の「人間以外では初めて」取引開始の鐘を鳴らす役目を担うなどの役目を果たした。最近では日本科学未来館・ツインリンクもてぎ・鈴鹿サーキットホールメープル・Hondaウエルカムプラザ青山に常設され、訪れた人々の間を歩き回ったりもしている。 近年では、ソニーのAIBOに代表されるエンターテイメントロボットの登場により、一般家庭に愛玩品や娯楽品、果ては「家族」という位置付けで様々な家庭用ロボットが発売されている。これらは人間とコミュニケーションを取ったり、自由に動き回って目を和ませたり、更には「ロボットの居る生活」という「近未来的な暮らしをしたい」というニーズに応えている。これらは主に、ペットという性格付けが強いことから、動物型の物が多く市場投入される傾向にある。ただし、感情移入のしやすい動物や人の姿などをしていなくても「愛玩」する層は居る模様であり、中には掃除用ロボットが「かわいい」「健気」と愛着や感情移入している人々もいる。 また人型・非人型を含め、巡回・警備・清掃するロボット事業は始まっており、物資移動用のロボットカートなど、非人間型ロボットを中心に労働源として人間社会に浸透しつつある。 更に世界初の調理ロボットといわれているビタクラフトのRFIQ自動調理システムや、掃除用ロボットなど、家事の手助けをするロボットも普及している。要介護者の介護作業を助けさせたり、ホームセキュリティの一環で、家庭内を巡回・警邏させる試みなども始まっている。家事を手助けするロボットの中でもアイロボットから発売されたロボット掃除機(ルンバ)は吸引力が強く、複数の部屋の掃除やマッピングのほか、家具を認識して効率よく掃除を行う。こうしたロボットの発売により掃除をロボット掃除機に任せたいというヤングファミリーが一気に増加した。
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