ンジャジジャ島とは? わかりやすく解説

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ンジャジジャ‐とう〔‐タウ〕【ンジャジジャ島】

読み方:んじゃじじゃとう

Njazidja》⇒グランドコモロ島


グランドコモロ島

(ンジャジジャ島 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/18 00:58 UTC 版)

グランドコモロ島

Grande Comore

ンジャジジャ島(Ngazidja)

グランドコモロ島の位置
コモロ連合
首府 モロニ
面積
 • 合計 1,148 km2
人口
2012年
 • 合計 369,600人
 • 密度 320人/km2
等時帯 UTC+3 (EAT)
ISO 3166コード KM-G
グランドコモロ島
所在地 コモロ連合
所在海域 インド洋
所属諸島 コモロ諸島
座標 南緯11度35分 東経43度20分 / 南緯11.583度 東経43.333度 / -11.583; 43.333
面積 1148 km²
最高標高 2361 m
最高峰 カルタラ山
プロジェクト 地形
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グランドコモロ島(グランドコモロとう、Grande Comore、Ngazidja)は、インド洋西部、モザンビーク海峡にあるコモロ諸島の島のひとつ。同じくコモロ諸島に属するアンジュアン島(ンズワニ島)、モヘリ島(ムワリ島)とともにコモロ連合を構成する。ンジャジジャ島(Njazidja)ともよばれる。

人口は2006年の推計で316,600人、面積は1,148km2とコモロ諸島で最も大きく、首府モロニはコモロの首都ともなっている。

地理

他のコモロ諸島の島々と同じく、グランドコモロ島も火山島であり、なかでも島の最高峰であるカルタラ山(Le Karthala。標高2,361m)は活火山である[1]。カルタラ山は数十年に一度の噴火を繰り返しており、2005年にも噴煙を10km以上も噴き上げる大規模な噴火が起きた[2]。コモロ諸島では最も広く標高が高い島だが、活発な火山活動のため火山灰でできた土壌の透水性が非常に高く、降水量が多いにもかかわらず河川が一切存在しない。このため土壌浸食は抑えられているものの、水源はわずかな地下水に頼らざるを得ない[3]

気候はサバナ気候に属し、明確に雨季と乾季にわかれるものの、降水量は非常に多く、年間降水量はモロニで約2800mmであり[4]、カルタラ山の一部では8700mmにまで達する[5]

Grande Comore Harbor Bay.

歴史

グランドコモロ島は複数の君主が存在し抗争を繰り返していたが、19世紀末にこの抗争に乗じる形でフランスが勢力を拡大し、他島と同様に支配下におさめた。1958年にはそれまでマヨット島ザウジに置かれていたコモロ植民地の首都をグランドコモロ島のモロニに移転することが議決され、1960年には遷都が開始された[6]。1974年に行われた独立に対する国民投票では独立賛成派が多数を占め[7]、これを受けてグランドコモロ島は1975年に独立したコモロ国の一部となり、モロニに同国の首都が置かれた。

独立後、首都のあるグランドコモロ島に開発が偏っているとの不満が他2島にはくすぶっており、さらに1996年大統領に就任したモハメド・タキが出身であるグランドコモロ島優遇政策をとったことが、1997年のアンジュアン島及びモヘリ島の独立宣言ならびにフランスへの再植民地化嘆願の一因となった[8]。これを受け、2001年には国号変更とともに3島から輪番制で大統領が選出されることとなった[9]

生活

グランドコモロ島の空港はモロニ北郊のハハヤにあるプリンス・サイード・イブラヒーム国際空港であり、他2島への国内便のほか、国際線も発着している[10]。主要港はモロニ港であるが、目立った改修が行われておらず、大型船の接岸は不可能である[11]

住民はコモロ人、日常語はコモロ語、宗教はイスラム教スンニ派がほとんどを占める。

脚注

  1. ^ 田辺裕、島田周平、柴田匡平、1998、『世界地理大百科事典2 アフリカ』p.196、朝倉書店 ISBN 4254166621
  2. ^ https://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/monthly_report/2005y.pdf 「2005年12月 平成17年12月 地震・火山月報(防災編) - 気象庁」2019年10月18日閲覧
  3. ^ エルヴェ・シャニュー、アリ・ハリブ著 花渕馨也訳「コモロ諸島」白水社 2001年8月10日 ISBN 978-4560058428 p20-22
  4. ^ 「データブック オブ・ザ・ワールド 2016年版 世界各国要覧と最新統計」p272 二宮書店 平成28年1月10日発行
  5. ^ エルヴェ・シャニュー、アリ・ハリブ著 花渕馨也訳「コモロ諸島」白水社 2001年8月10日 ISBN 978-4560058428 p12
  6. ^ エルヴェ・シャニュー、アリ・ハリブ著、花渕馨也訳「コモロ諸島」白水社、2001年8月10日、ISBN 978-4560058428 p81-82
  7. ^ エルヴェ・シャニュー、アリ・ハリブ著、花渕馨也訳「コモロ諸島」白水社、2001年8月10日、ISBN 978-4560058428 p62
  8. ^ エルヴェ・シャニュー、アリ・ハリブ著 花渕馨也訳「コモロ諸島」白水社 2001年8月10日 ISBN 978-4560058428 p177-178
  9. ^ https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/comoros/data.html 「コモロ基礎データ」日本国外務省 令和元年9月9日 2019年10月13日閲覧
  10. ^ 田辺裕、島田周平、柴田匡平、1998、『世界地理大百科事典2 アフリカ』p.197、朝倉書店 ISBN 4254166621
  11. ^ https://dlca.logcluster.org/display/public/DLCA/2.1.1+Comoros+Port+of+Moroni 「Comoros Port of Moroni」Logistics Capacity Assessment 2016/04/25 2019年10月17日閲覧

関連項目





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