ワークショップ・ヨコハマ'89
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 10:18 UTC 版)
「横浜の都市デザイン」の記事における「ワークショップ・ヨコハマ'89」の解説
「ワークショップ・ヨコハマ'89」は、横浜市中区新山下地区に対する計画提案及び「街づくりワークショップ・プログラム」の開発を目的に1989年に実施された。ワークショップには横浜や東京の6つの大学(横浜国立大学建築学科・関東学院大学土木工学科・横浜市立大学経済学部・多摩美術大学プロダクト/インテリア・東京都立大学建築学科・女子美術大学グラフィックデザイン)の学生と教員を中心に、建築家・デザイナー・音楽プロデューサーら約60人が参加した。まず準備体操として「絵による自己紹介」や「目隠し歩行」などが行われた。あらかじめ特徴的な拠点を示し「その場で考えること」を指定しておく現地調査の方法である「覚識歩行」を実施、その後、将来の街の姿を考える「模擬会議(アーバンゲーム)」を行った。参加者が、居住者や開発業者、倉庫業界(地主)、イベント会社、行政などの立場に分かれて、将来計画を巡って模擬とは思えない白熱した雰囲気で討議が行われた。実に4時間に及ぶこの討議は、居住者と開発業者の対立など、現実の計画の際に起こりうる事態の模擬体験となった。最終プレゼンテーションでは、新山下地区の運河岸おいてスライドと模型展示によって実施し。あわせて地域の関係者に楽しみながら聞いてもらえるようにライトアップの演出や演奏も行われた。最終的に7チームによる提案がまとめられ、関係者の評価も良好であった。この取組により、ワークショッププログラムの幅広い展開に大きな弾みがついた一方で、街づくりにおいて行政側が解決すべき課題が顕在化したと言える。
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