ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地大乱
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1992年公開。原題:黄飛鴻之二: 男兒當自強、英題:Once Upon a Time in China II。日本では1993年9月11日公開。劇場公開邦題は『ワンス・アポン・ア・タイム 天地大乱』。第12回香港電影金像奨、最優秀武術指導賞受賞作品。 ワイヤーアクションを駆使した白蓮教教祖・九宮真人(日本語版では字幕、吹き替えとも「クン大師」)との奇想天外なバトルシーンはもとより、同年齢でほぼ同期で過去に共演歴を持ち、しかも本域の武術家であるドニー・イェンが広州警察提督・蘭(日本語版では字幕、吹き替えとも「ラン提督」)役で助演し、アクション俳優としても武術家としても油の乗り切った当時29歳の両名が繰り出す超絶技巧のカンフーアクション、加えてドニーが作品用に考案した「布棍」(ふこん。両方の先端を固く結んだ長尺の布地の一方を持って力の限り硬く絞り込み、布を緩めないように遠心力を利用して扱う事で木棍、革鞭、縛縄、単流星の特性を兼ね備える)の妙技で話題を呼んだ。 白蓮教の台頭や若き日の孫文の存在など史実を取り入れつつも大胆な映画的解釈に終始し、時代のうねりに飲まれて変貌する祖国の現状に苦悩しながら己の信じる道を切り拓く黄の姿が秀逸で、ストーリー表現とアクション表現の両面でこの第二作をシリーズ最高傑作、並びにジェットとドニー双方の代表作品の1つと評する声が高い。また、前作『天地黎明』終盤で巖振束が語った「銃の前には武術は無力」を反映し、銃が通用しない敵を敢えて登場させて対処するなど、プロットの継続性への配慮が成されている。 なお、撮影中にジェット・リーがゴールデン・ハーベストと契約問題で揉めて一時的に撮影をボイコットした。
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