ワシントン州のレンベルガー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/13 15:58 UTC 版)
「ブラウフレンキッシュ」の記事における「ワシントン州のレンベルガー」の解説
ワシントン州ではほとんどがレンベルガーとして知られており、長い歴史を有する。現地では、ライトボディのクラレットスタイル (ボルドー風)のブレンド品から、より重厚なボディーで高アルコールの「ジンファンデル風の」ワイン、ポートワインや酒精強化ワインまで、様々なスタイルを製造している。このブドウはワシントンワインの父であるウォルター・クローア博士が好んだものであった。彼は1960年代と1970年代にヤキマバレーAVA全体に葡萄栽培を奨励した。1976年、キオニア葡萄園のジョン・ウィリアムズ (現在はレッドマウンテンAVA)は数エーカーを栽培し、1980年にワシントン州で生産された最初の商業用レンベルガーワインを製造した。 2011年時点において、コロンビアバレーAVA、ヤキマバレーAVAにあるレッドウィロー葡萄園、シャンプー葡萄園 (キオナ、レッドウィローと共にこの州で最も古いレンベルガーのブドウ畑である)、およびホースヘブンヒルズAVAのデスティニーリッジの葡萄園には、30ha (73エーカー)の栽培が行われているのに加え、ラテルスネイクヒルズとコロンビア峡谷AVAでも栽培が見られる。 この葡萄の歴史に関わらず、かつてワイン製造者は消費者がレンベルガーとよく似た名前の臭いチーズ (リンバーガー)と結びつけてしまうことによって、この葡萄を売り込むのが困難であった。いくつかのワイン製造者は、カリフォルニアのワイン製造者であったジェド・スチールのアプローチ方法を採用している。彼はシャトー・サン・ミッシェルと提携し、ワシントン州のブラウフレンキッシュに、消費者の間で良い理解をされていないレンベルガーやブラウフレンキッシュという名前の使用を避けるために、独占的な名称「ブルー・フラン」のラベルを付けて販売した。 ワイン評論家のポール・グレガットによると、ワシントンのレンベルガーは、「血の赤」と表現出来る色をしており、軽い胡椒のようなスパイスの香りと熟したベリーフルーツの香りが特徴である。
※この「ワシントン州のレンベルガー」の解説は、「ブラウフレンキッシュ」の解説の一部です。
「ワシントン州のレンベルガー」を含む「ブラウフレンキッシュ」の記事については、「ブラウフレンキッシュ」の概要を参照ください。
- ワシントン州のレンベルガーのページへのリンク