リポグラム(英語版)
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特定の文字を使わないという制約のもとに文章を書く、もしくはすでに書かれた文章から特定の文字を抜き去って改作するというもの。最も有名な例として、ペレックの長編小説『煙滅』(La Disparition、1969年)では「e」の文字が一度も使われていない。その後ペレックは「e」以外の母音を用いない短編小説『戻ってきた女たち』(Les Revenentes、1972年)も発表した。
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リポグラム
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この小説は50,110語中に一切 "e"を含んでいない。『ギャズビー』の序文でライトは一番の苦労が動詞の過去形につく接尾辞である"-ed" を回避することだったと述べており、"-ed"をとらない動詞や助動詞の"do"を使って(たとえば、"walked"のかわりに"did walk"を使用して)文章を組み立てた点を強調している。言葉の選択肢が狭まったことで数量や代名詞、その他多くの常用語を伴う論述も大幅に制限され、ライトは7から29までの数量については語ることができなかった。言語学の専門誌である『Word Ways』に掲載された記事によれば、"e"を避けようとしたライトにも使用可能だったのは英語において最も使用頻度の高い上位500語のうち250語だった。また時に省略形が使われているが、あくまでその語の完全形にも"e"が含まれていない場合だけである。例えば、"Dr." (doctor)や"P.S." (postscript) など。 またライトは有名な言い回しをリポグラムで言い換えることもしている。音楽は「野蛮人の胸をなごませる」("calm a wild bosom")となり、ジョン・キーツの『エンディミオン』にある「美しきは永遠なる喜び」("a thing of beauty is a joy forever") という詩句がEの文字を使わずに ("a charming thing is a joy always")と表現されている。
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