ライブビューモニタ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/06 23:44 UTC 版)
ディジタルカメラの背面、もしくは側面に取り付けられた液晶ディスプレイ(LCD)や液晶以外の技術によるディスプレイ等によるモニタに像を表示するもの。主にカメラ背面に固定されている場合が多いが、ヒンジを用いてある程度自由にカメラ本体との角度を変更することができるようになっているものもある。この場合は従来のカメラが苦手としてきたような極端なアングルでも写真を撮影できるのが長所となる。従来の光学式ファインダーと異なり、実際の光路を確保する必要がないのでカメラ設計の自由度が増す、非常に簡単に100%の視野率を実現できる、文字やアイコンによる情報をファインダー像に重ねて表示(オーバーレイ表示)できるという長所を持つ。一方光学ファインダーに比べ解像度が極めて劣り正確なピント合わせをするのには不十分である、晴天時の屋外など明るいところでは視認性が悪くなる、機種によってはレスポンスが悪く表示にタイムラグがある、表示に多大な電力を必要とするといった短所もある。このような短所を補完するため、光学式ファインダーなどほかのファインダーを併せ持つデジタルカメラが多かったが、近年の小型デジタルカメラでは液晶や液晶以外の技術による画面の解像度や応答性が大幅に向上し、画面サイズも大型化していることから従来の光学ファインダーを完全に廃したものが主流になっている。またほとんどのデジタルカメラでは、電池節約のため任意に液晶や液晶以外の技術による画面の表示およびバックライトを消灯させることができるようになっている。 一般的な液晶や液晶以外の技術によるパネルと同様に視野角が限られているが、カメラに用いる場合は極端な角度から見ることは稀であり通常は問題とはならない。 ディジタルカメラ以前の例としては、ビデオカメラの「液晶ビューカム」(シャープ)が著名。
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