ライブでの演奏とその後のバージョン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 05:46 UTC 版)
「ボーン・イン・ザ・U.S.A. (曲)」の記事における「ライブでの演奏とその後のバージョン」の解説
スプリングスティーンの1984年から1985年の「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」ツアーでは、同曲はほとんどつねにコンサートのオープニングで劇的に、聴衆を興奮させるやり方で演奏された。このようなバージョンのひとつはアルバム『Live/1975–85』に収められている。 1988年の「トンネル・オブ・ラブ・エクスプレス」ツアーでは、「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」は通常、最初のセットのトリで演奏された。1992年から1993年の「アザー・バンド」ツアーでは、2番目のセットの終わりに頻繁に登場した。これらはどちらもフルバンドの演奏によるバージョンで、後者の方は慣れ親しんだシンセサイザーのラインよりもギターのパートが強調された。 1995年から1997年のソロのアコースティックによる「ゴースト・オブ・トム・ジョード」ツアーとそれに関連したプロモーション用のメディアでの登場が始まった時は、スプリングスティーンはもう一度「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」を根本から書き直し、オリジナルの『ネブラスカ』のともフルバンドの演奏とも異なる、アコースティックギターによるバージョンを演奏した。これはタイトルのフレーズが2回しか出てこない、とげとげしい怒りの表現であった。これは、トム・ジョードツアーの青白い雰囲気と、曲本来のそして唯一の目的を明らかにしようとするスプリングスティーンの試みの両方に関係していた。このショーで彼がこの曲を紹介する時、彼は曲が誤解されていることにいまだに納得しておらず、作曲者として彼は「これを最後にしたい」と言った。ファンの反応は二分され、新しいアレンジを絶賛する者と、曲の音楽的な皮肉さが失われたと考える者に分かれた。 1999年から2000年の「リユニオン」ツアーでは、「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」はいつも演奏されるわけではなく、演奏される時には、今や12弦のスライドギターによる、とげとげしい感じのソロのアコースティックのバージョンであった。この時の演奏はDVDとCDの『Bruce Springsteen & the E Street Band: Live in New York City』に収録されている。2002年の「ザ・ライジング」ツアーと2004年の政治的な「ヴォート・フォー・チェンジ」ツアーまでに、フルバンドによる「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」はレギュラーで復活することはなく、それはアメリカ合衆国内でのライブで演奏され、海外の聴衆はまだアコースティックのバージョンしか聞けなかった。 しかし2005年のスプリングスティーンのソロによる、「デヴィル・アンド・ダスト」ツアーの終わりに向けて、最も興味深い「BORN IN THE U.S.A.」がやがて明らかにされた。エフェクターによって音が増幅されボーカルは歪められ、その演奏は不可解ではあるが耳には鋭く残った。
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