ヨーロッパへの伝播
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/06 01:03 UTC 版)
モンゴル帝国皇帝グユクが、教皇庁使節のプラノ・カルピニに持たせ、ローマ教皇インノケンティウス4世に宛てた国書(降伏勧告の通達文)が残っている。これが歴史上、ローマ法王が最初に触れた紙だとされている。 ただし、遡る1102年にはシチリアに(シチリアの征服(1061年-1091年)完了後間もない頃)、1189年にはフランスのエローで、1276年にはイタリアのファブリアーノで製紙工場(Paper mill)が造られた。これ以降14世紀までの間、ヨーロッパでの紙の供給地は、イタリアとなった。1282年には、ファブリアーノで透かし(イタリア語: Filigrana)が発明されている。 その後、製紙工場はヨーロッパ各地で造られ、アメリカでも1690年にフィラデルフィアに設立されている。フィラデルフィアの建設は1682年に始まったばかりであった。
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