ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの強み
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「ユニバーサル・クールジャパン」の記事における「ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの強み」の解説
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは改めて自社の強みを整理した。まず、国内のテーマパークや各種レジャー施設とユニバーサル・スタジオ・ジャパンのイメージや満足度を消費者調査によって相対比較した。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンがどの施設よりも強かったのは、刺激や興奮といったイメージであり、それらを体感できるアトラクションやエンターテイメントだった。当時、7年連続で“世界一のテーマパーク・アトラクション”だった「アメイジング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマン」、“世界一のエンターテイメント・ショー”に輝いたクリスマスショー「天使のくれた奇跡」、ギネス認定世界一のツリーなど、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは数々の世界最高賞を獲得していた。ゲストや業界が認める商品を開発する力がユニバーサル・スタジオ・ジャパンの強みであることを再認識した。 次にユニバーサル・スタジオ・ジャパンは商品開発力を生かせる機会を探した。繁忙期の5倍以上チャレンジな集客になるため、「満たされていないニーズ」の前提として、それがとても強いニーズである必要があった。「ユニバーサル・スタジオ・ジャパンが提供できる、満たされていない強いニーズは何か、それは誰が持っているのか」といったテーマでフォーカス・グループ・インタビューや社内マーケター間でブレイン・ストーミングを何度も繰り返した。10年以上のテーマパーク運営で蓄積されたラーニングも全て振り返りることとなった。 こうした消費者インタビュー、蓄積された社内のラーニングの振り返り、社内マーケターでのブレイン・ストーミングを繰り返していくにつれ、機会が浮き彫りになっていった。特に着目されたのは、同じ好感度のブランドでもファンの熱狂度合いは大きく異なること、熱狂的なファンは好きなブランドの世界をゲームやアニメや漫画だけでなく、現実の世界で体験したいニーズが強いことだった。このニーズは、仕事、学校、家庭での生活を通じて抱えるさまざまなストレスから脱し、自分の大好きな世界に没入したいとうものです。こうした熱狂的なファンのニーズが満たされていないブランドは数多くありました。ブランドの世界観を完全再現できる私たちの強みによって、こうした強いニーズを満たせると捉えられた。 最終的にユニバーサル・スタジオ・ジャパンが決めたのは、「世界に誇る日本のコンテンツを世界最高の開発力で商品化して、圧倒的な刺激や興奮を提供すること」だった。具体的には、「エヴァンゲリオン」「進撃の巨人」「バイオハザード」「モンスターハンター」といった熱狂的なファンを多く抱える人気4大ブランドを、期間限定のアトラクションとして導入することだった。1つのアトラクションだけでなく、4つを同時展開することにしたのは、繁忙期より5倍以上困難な集客に挑むためだった。
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